江戸前期

江戸前期

宇喜多騒動の勝者は誰か

既得権益を打破する構造改革。うま味を享受してきた特権階級は激しく抵抗するだろうが、それに怯むことなく改革を断行せねばならない。民の暮らしを守り新しき世をつくるのだ。そんな気概を抱くのが大河ドラマ「豊臣兄弟!」に登場する武将たちである。いつの...
江戸前期

夜更かしの楽しみ

身体の中に虫がいると聞くと、ゲッ、寄生虫かと思うが、昔の人々は「三尸(さんし)」という虫がいると信じていたらしい。この虫、庚申の日の晩に眠る人の身体を抜け出して、天帝に「うちの旦那ってさ、こんな悪いことしてましたぜ」と告げ口をして寿命を縮め...
江戸前期

息子の死を悼む父

若い人は死んではならない。「人生は死ぬことじゃない。生きることだ。これからのものは、何よりも生きなくてはいけない。」次野先生の言うとおりだ。しかし、若くして非業の死を遂げた人は少なからずいる。本日は、遠州の地で亡くなった領主の御曹司の史跡を...
江戸前期

領民に慕われた旗本家

近年は刀剣ブームで、博物館展示の呼び物となる人気の名刀がけっこうあるようだ。徳川美術館所蔵の「名物戸川志津」もその一つだ。美濃伝の祖と言われる志津三郎兼氏の作である。持ち主は宇喜多秀家の元家臣で庭瀬藩主となった戸川達安(みちやす)。その後、...
江戸前期

鴨方往来が向かう場所

近世山陽道は西国を貫く主要道であり、その役割は国道2号に引き継がれている。国道1号の東海道が金メダルなら、山陽道は銀メダル、古代であれば金メダルというべきステータスだろう。大局的にはそうかもしれないが、岡山城下から西に向かう道路では事情が異...
江戸中期

水害と一揆を語り伝える石碑

歴史は語る人があってこそ存在する。私たちは日々歴史を生きているわけだが、見聞きしたことをすべて叙述しようとは思わない。であれば、語られることのなかった数多の歴史が存在することだろう。本日は語る人あればこその貴重な出来事を紹介する。延宝の大水...
江戸前期

世界に認められた閘門式水門

租借とは何だろうか。借りるのだから自分のものではない。相手から返せと言われることがある。しかし永久租借であれば、永遠に返さなくてもよい。「パナマ運河地帯」がそうだった。アメリカはこの地に総督を置いて支配していたが、カーター大統領の英断により...
江戸前期

小堀遠州一族と備中とのゆかり

「大坂幕府構想?」あったかもしれない別の歴史像が話題になったことがある。大坂城の再建担当となった小堀遠州が義父・藤堂高虎に宛てた寛永三(1626)年12月17日付の書状に「大坂ハゆく/\ハ御居城にも可被成所ニ御座候」とある。将軍の居城として...
江戸前期

淫祠邪神を排除する

寛文の三名君、保科正之、徳川光圀、池田光政に共通するのは、学問好きな性格と宗教政策である。儒教を篤く信仰し、既存の寺社を整理した。人々を惑わす淫祠邪教を取り締まり、宗教を通して人心を掌握しようとしたようだ。三人のうちで最も急進的だったのが池...
江戸前期

謎の切支丹武将の隠棲伝説

大坂の陣で秀頼を守った五人衆とは、真田信繁、後藤基次、毛利勝永、長宗我部盛親、明石全登である。敗者の最期は、真田と後藤が討死、毛利は秀頼介錯後に自害、長宗我部は捕縛後に斬首であった。ただ明石全登、通称掃部(かもん)のみ逃亡に成功したという。...