江戸後期

伝説の成長と夜泣石の流転

先日、ふくやま美術館で「オバケ?展」を観覧した。オバケ?たちは、宮崎、福岡、長岡、七戸を巡回し、福山にやって来た。歴史資料から現代作品までお化けをキーワードに俯瞰し、子どもからサブカルチャー好みの玄人まで呻らせる秀逸な展覧会である。特に気に...
平安

平将門の心中如何許りか

皇室典範改正が大詰めを迎えている。静謐だとか総意だとか言われているが、多くのマスコミが疑義を呈する状況である。要するに今回の改正は「女性・女系天皇阻止」が最大の眼目であり、それがために、旧宮家から男系男子の養子を迎えるだとか女性皇族の配偶者...
戦国

連歌師が見た中世の城普請

「急がば回れ」という警句を無視してどれほど痛い目に遭ってきたか。やはり、分岐点ではよくよく考えたほうがいい。人生だけでない。家の近くの狭い道は町との近道なのだが、通勤時間帯に逆方向から進入するとにっちもさっちもいかなくなる。少し遠回りでも流...
戦国

遠州西郷のシンデレラ

3代将軍家光の側室宝樹院は4代将軍となる家綱を生んだ。おかげで宝樹院の弟は大名に取り立てられ、子孫連綿幕末(維新時は伊勢長島藩主)に至った。同じく家光の側室桂昌院は5代将軍となる綱吉を生んだ。おかげで桂昌院の弟は大名に取り立てられ、子孫連綿...
江戸後期

北条氏重の無念に学べ

皇位継承が益々危うくなっている。その地位は国民の総意に基づくと言いながら、議論は分断の方向に進んでいるような気がしてならない。対立軸を単純化するなら「形式か実質か」ということになろう。天皇という地位や皇統という血統は形式的要件であり、不可欠...
江戸前期

息子の死を悼む父

若い人は死んではならない。「人生は死ぬことじゃない。生きることだ。これからのものは、何よりも生きなくてはいけない。」次野先生の言うとおりだ。しかし、若くして非業の死を遂げた人は少なからずいる。本日は、遠州の地で亡くなった領主の御曹司の史跡を...
江戸中期

客死したカピタンが残したもの

サッカーW杯でチュニジアは、ハンニバル選手が活躍したものの1次リーグ敗退してしまった。日本とともにリーグ突破したオランダはファン・ダイク選手が頑張っている。世界史で聞いたことのある名前の選手には、なんだか親近感をもってしまう。天皇皇后両陛下...
幕末

日本初の本格木造復元天守

二宮金次郎なら近くの古くからある小学校にいた。薪を背負って『大学』読んでいる勤勉な姿は、混迷の世をひたむきに生きる私たちを勇気付けてくれる。もっとも、ランドセルを背負ってスマホを見ている小学生も同じ姿勢に見えるが、これでいいのだろうか。本日...
南北朝

平らけく安らけく

靖国神社と安国寺は関係なさそうに見えて、名称の意味は相通じている。国を平安にすること、政治の目的はこれに尽きると言っていいくらいだ。そして、靖国神社は近代の対外戦争、安国寺は南北朝動乱、それぞれの戦没者を慰霊するために建立された。国分寺に倣...
幕末

岡山城下町が通過できなかった頃

長州征伐の失敗が幕府崩壊、明治維新を導いたことは疑いない。ならば、長州藩に対して武力を行使しなければ、幕府は存続し得たのだろうか。傍若無人にトラブルを引き起こす長州藩を放っておけただろうか。各藩もまた対応に苦慮していた。長州藩の唱える尊王攘...