江戸前期

宇喜多騒動の勝者は誰か

既得権益を打破する構造改革。うま味を享受してきた特権階級は激しく抵抗するだろうが、それに怯むことなく改革を断行せねばならない。民の暮らしを守り新しき世をつくるのだ。そんな気概を抱くのが大河ドラマ「豊臣兄弟!」に登場する武将たちである。いつの...
江戸前期

夜更かしの楽しみ

身体の中に虫がいると聞くと、ゲッ、寄生虫かと思うが、昔の人々は「三尸(さんし)」という虫がいると信じていたらしい。この虫、庚申の日の晩に眠る人の身体を抜け出して、天帝に「うちの旦那ってさ、こんな悪いことしてましたぜ」と告げ口をして寿命を縮め...
大正

事件のもう一つの舞台

桜田門外の変は政治テロ以外の何物でもないが、明治維新へと向かう時流の起点として見られている。幕府首脳を暗殺し政治権威を傷付けたという意味では倒幕の先駆けと言えるだろう。確かに吉田松陰など維新の先哲を弾圧したので分が悪い井伊直弼だが、考えてみ...
戦後

鉄道のまち小郡の小遺産

扇形庫でよく知られているのは、京都の梅小路運転区や津山の扇形機関車庫である。どちらも観光地として人気スポットになっている。かつてSLは進行方向を変えるため転車台を利用していた。その周囲には放射状に線路が敷かれ、扇形の車庫が置かれることがあっ...
幕末

幕府使者の理不尽な死

文久二年(すでに1863)十二月五日、幕府は攘夷を奉勅した。破約攘夷の文久国是が確立したのである。しかしながら、解釈によって国論は二分されていく。いや幕府をはじめ大半の藩は、攻撃された場合に迎え撃つ「襲来打払」という常識的な考えだったが、朝...
鎌倉

深い歌枕「小夜の中山」

宇都宮は餃子の街かと思ったら、百人一首にも深いゆかりがあるという。この地で中世を生き抜いた宇都宮氏の五代当主頼綱は歌に秀で、あの藤原定家と親交があった。自分の娘を定家の息子に嫁がせるほどであった。また頼綱は、北条時政の娘(母は牧の方)を妻と...
江戸中期

怪鳥退治の英雄が乗った馬

実在しない鳥はけっこういるもんで、縁起がいいのは鳳凰、サッカーでおなじみ八咫烏、手塚漫画の傑作「火の鳥」フェニックス。怪鳥なら「鵺(ぬえ)」だろう。源三位頼政が退治したという化け物で、頭は猿、胴は狸、手足は虎、尾は蛇だという。本日の怪鳥や如...
江戸後期

伝説の成長と夜泣石の流転

先日、ふくやま美術館で「オバケ?展」を観覧した。オバケ?たちは、宮崎、福岡、長岡、七戸を巡回し、福山にやって来た。歴史資料から現代作品までお化けをキーワードに俯瞰し、子どもからサブカルチャー好みの玄人まで呻らせる秀逸な展覧会である。特に気に...
平安

平将門の心中如何許りか

皇室典範改正が大詰めを迎えている。静謐だとか総意だとか言われているが、多くのマスコミが疑義を呈する状況である。要するに今回の改正は「女性・女系天皇阻止」が最大の眼目であり、それがために、旧宮家から男系男子の養子を迎えるだとか女性皇族の配偶者...
戦国

連歌師が見た中世の城普請

「急がば回れ」という警句を無視してどれほど痛い目に遭ってきたか。やはり、分岐点ではよくよく考えたほうがいい。人生だけでない。家の近くの狭い道は町との近道なのだが、通勤時間帯に逆方向から進入するとにっちもさっちもいかなくなる。少し遠回りでも流...