西播磨を南北に結ぶ道路はいくつかある。国道なら373号。山陽と山陰を結ぶ歴史ある道路だ。高速なら播磨自動車道。陰陽連絡の最速版だ。県道なら44号相生宍粟線だが、播磨自動車道と並行する部分で未供用区間がある。そしてもう一つの県道449号多賀相生線だが、こちらも全線走破ができない。私は今回、相生市の若狭野交差点から北上した。

相生市矢野町小河(おうご)に「北峯の滝」がある。国道2号から分かれた県道449号多賀相生線は、しばらく快適な北上が楽しめるのだが、明神橋を過ぎたところに動物柵があるためストップせねばならない。そこから500mほど歩くと滝を見ることができる。
平成の半ばに地元住民の手で整備が進められ、名称は公募で決めたという。「小河地域活性化協議会」は平成20年度豊かなむらづくり全国表彰事業で近畿農政局長賞を受賞した。確かに快適なハイキングコースだ。
滝見物をして再び進むと、「暗谷わかれ」という分岐がある。これを左折するのが県道449号多賀相生線だ。とても県道とは思えない荒道だが、山道と思えば歩きやすい。
このまま進めば上郡町野桑(のくわ)に抜けることができる。だが私は車を置いているので、「←北峯上池」という表示から左手の山へと入り、上池、下池を経て滝近くに戻って来た。
私が訪れたのは6月初旬。梅雨晴れの爽やかな日で、水量の多い滝姿を堪能することができた。滝前の県道が整備され、車の通行する日が来ることはないだろう。このまま険道ハイキングを楽しむことができるなら、それはそれでよいではないか。永遠の未完成ってなんだか素敵だ。

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