南北朝

人は峠を越え、汽車はトンネルを抜ける

明治天皇には男子5人、女子10人、計15人の子ができた。子だくさんに見えるが、成人したのは5名、うち男子は大正天皇ただ一人だった。明治時代でさえこうなのだから、それ以前の乳幼児死亡率は高かったに違いない。しかし、子の成長を願う親の気持ちは、...
江戸後期

みっかちとせのわかれかな

コウノトリは赤ちゃんを運んでくる幸せの鳥として知られているが、見たことがあるかと言われたら、ない。タンチョウヅルなら後楽園で見た。コウノトリはタンチョウとは似て非なる鳥だという。豊岡市にはコーちゃんというキャラクターがいて、コウノトリで町お...
安土桃山

秀吉兄弟の中国攻め、緒戦の勝利

秀吉の中国攻めは戦国史のハイライトである。中国の雄毛利氏と畿内の覇者織田氏によるこの対決は、天正五年(1577)の播磨攻めから始まる。当初、播磨の諸将は時局をうまく読んで織田方につく。のちに彼らは寝返ることになるのだが、今はその気配はない。...
古墳

地震台風に強い石造建造物

わらの家、木の家、レンガの家のうち、一番安心なのは?「三匹の子ぶた」が語り伝える教訓である。風で吹き飛ばされないレンガ造りが安心なのは、イギリスに地震がないからだ。腑に落ちるこの話は、日本にはやはり木の家が適していると続く。ところが我が国に...
安土桃山

戸田松の城にかくるゝよし

ルイ14世はわずか4歳で即位し、足利義満は11歳で将軍となった。子どもながらに政治の道を誤らなかったのは、宰相マザランや管領細川頼之のおかげである。いっぽう安徳天皇は1歳で即位したが平家と運命を共にし、1歳か2歳の三法師は秀吉に主客転倒され...
戦国

巨大井戸を恐る恐る覗いてみた

山城には堀切、土塁、切岸など様々な防御施設があるが、守りを堅くしていればよいわけではない。欠かせないのは井戸である。飲料水が確保できなければ戦闘を継続しがたい。水に困った城兵はそれと悟られないために、馬に白米をかけて洗うそぶりをしたという。...
安土桃山

あったかもしれない大富山(とみやま)市

昭和38年に岡山県南に100万都市が出現するはずであった。当時の自治体名では西は鴨方町、東は邑久町、北は御津町、南は玉野市、児島市という超大型都市である。ざっくり言えば岡山市と倉敷市、総社市が合併したようなものだ。昭和37年12月に関係33...
弥生以前

瀬戸内に立つ神の岩

横たわる石を見てもなんとも思わないが、石が立っていれば不思議に思う。イギリスにストーンヘンジという謎の石柱群がある。高いものでは7mもあるそうだが、宇宙人とか巨人ではなく、紀元前2800~前1100年ごろに人によって建造されたものだ。我が国...
戦国

居住まいを正す烏帽子形城

サザンの曲に、遠くに見える「えぼし岩」が登場する。実際に見ると少し傾いた三角形で、確かに引立烏帽子のような形をしている。本日は烏帽子形(えぼしがた)城という城跡を訪ねる。どんな形をしているのだろうか。山の名は金剛山、標高は385mである。こ...
安土桃山

常山合戦の出城たち

九十九という地名で有名なのは西海国立公園の九十九島だろう。「くじゅうくしま」と読む。本日紹介するのは九十九山で「つくもやま」と読む。なぜ九十九を「つくも」と読むのか。『伊勢物語』に「百年に一年たらぬつくも髪我を恋ふらし面影に見ゆ」という歌が...