江戸中期

江戸中期

お夏を死に追いやったのは誰か

今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな百人一首63番で知られる左京大夫道雅の思い人は、三条天皇の皇女当子内親王であった。道雅は勅勘を蒙って内親王との恋仲を引き裂かれ、その後は荒三位と呼ばれるほど粗暴な振る舞いが目立...
江戸中期

クラウドファンディング犬の物語

クラウドファンディングのクラウドは、ネット上の「雲」のことかと思ったら「群衆」という意味だった。人々から寄附を募って何かを成し遂げようとするのは、今に始まったことではない。奈良の大仏の造立にあたっては行基が勧進活動を行ったというし、鎌倉大仏...
江戸中期

淀屋の面影を探して

ブログ開設以来のアクセス数が76万を突破しました。これまでのご愛顧に感謝し、今後も有益な情報提供に努めてまいります。末永くお付き合いいただきますようお願い申し上げます。海遊館だったか、初めて水槽のトンネルを見た時には驚いた。頭上を魚が行き交...
江戸中期

伯耆倉吉のシンデレラ

光格天皇は数年前に脚光を浴びた。天皇陛下が退位され上皇となられたからである。これは光格天皇以来202年ぶりの出来事であった。その光格天皇は先代後桃園天皇の急逝により即位したが、生まれは閑院宮家で先帝とは7親等の隔たりがあった。今上陛下の直系...
江戸中期

心頭滅却するならば

寒いときには寒いことしか考えられず、暑いときには暑いことが頭の中を占める。「心頭滅却すれば火もまた涼し」という素晴らしい教えがあるが、快川国師ならいざ知らず私ごとき凡人には到底不可能だ。そんな私でも、この世から去るときに、誰にも迷惑をかけた...
江戸中期

数の圧力で妥協を引き出す

ウクライナ国境に10万のロシア兵が集結し、もはや侵攻前夜だと言われている。バイデン米大統領は強い制裁を示唆してロシアを牽制し、マクロン仏大統領とショルツ独首相はロシアと直接対話して戦争を回避しようとしている。マクロン氏はプーチン露大統領がウ...
江戸中期

隔てぬ影や秋の夜の月

赤穂四十七士はみな赤穂出身かと思ったら、そうでもない。神崎与五郎、茅野和助、横川勘平の三人は美作出身で、特に神崎と茅野は作州津山にゆかりがあるそうだ。大石神社社務所『実証義士銘々伝』には、神崎について次のように記されている。与五郎は、美作の...
江戸中期

飛地の領民を救った名代官

「おぬしもなかなかの悪よのう」「いえいえ、お代官さまほどでは」「なに、わしを悪人呼ばわりするとな」「めっそうもございません。お代官さま」と、代官といえば、悪代官のイメージが強すぎる。しかしそれは失礼な話で、美作国内の天領には早川代官のような...
江戸中期

伊勢亀山と備中北房、続く藩領の絆

「北房ぶり市」は三百年以上の伝統を誇る大イベントで、現在は毎年2月の第1日曜日に開催されている。山間部ではめったに口にできないブリを、当時の代官が「正月くらいは」と許可したことに始まるという。ステージは「ぶり市許可状伝達式」で始まるが、これ...
江戸中期

金毘羅大権現の常夜灯

当ブログ開設以来の総アクセス数が73万を突破しました。これもひとえにみなさまのおかげと感謝し、今後の精進を誓います。何卒よろしくお願い申し上げます。歌川広重『東海道五拾三次之内 沼津 黄昏図』には、大きな天狗の面を背負った男が描かれている。...