gyokuzan

大正

会いたかった灯台

灯台は岬のシンボルだ。岬めぐりの自転車を走らせて灯台を目指す。登山家が頂上を目指すように、輪人は灯台を目指す。それは一義的には達成感を得るためであるが、灯台そのものの美しさに触れるためでもある。酷暑にも暴風にも負けず屹立する孤高の気高さに学...
源平

源頼朝の敗走

あの長嶋茂雄もデビュー戦は三振を重ねたのだ。上手くできないからと言って諦めるのは早い。古くは源頼朝でさえ二回戦敗退である。石橋山の戦いで敗れた頼朝は海を渡って逃げたのだ。たどり着いたのがこの場所だ。館山市洲崎に「矢尻の井戸」と「源頼朝公上陸...
鎌倉

あなたの出世かなえます

身分を隠して諸国を廻り民情を視察する。江戸前期の水戸黄門と鎌倉中期の北条時頼はどこか似ている。ご隠居かと思えば天下の副将軍、旅の僧かと思えば鎌倉殿であった。悪人は懲らしめられ善人は救われる。因果応報、善き人には好事が待っている。川崎市中原区...
戦前戦中

トーマスの動く転炉

鉄人28号でなければハウルの動く城である。市民ミュージアム前の巨大オブジェだ。前衛的な作品で驚かせようとしているのだろう。アヴァンギャルドと鑑賞したまではよかったが、芸術作品ではなかった。川崎市中原区等々力の川崎市市民ミュージアム前に「トー...
江戸前期

むかし、御殿があった

目白御殿なら知っていた。田中角栄健在なりし頃、テレビによく映った大邸宅である。音羽御殿もあるらしい。鳩山一郎の豪華な私邸だったそうだ。そして、川崎にも御殿はあった。川崎市中原区小杉御殿町一丁目に「徳川将軍小杉御殿跡」がある。「小杉御殿」は地...
明治

まてど暮らせど来ぬ人を

今年は大正百年だそうだ。明治百年は国家的に祝祭行事が行われたが今年はあまり聞かない。明治維新が日本史上の画期であることに異論はないが、今この時に再評価すべきは大正デモクラシーであり大正モダニズムではないだろうか。今日は大正モダニズムの旗手、...
明治

ここに地終わり海始まる

犬吠埼には行ってみたかった。台風概況でよく耳にした岬だったから。台風の位置を示す起点となっていた。犬吠埼の東南東約230kmなどと。“イヌボーザキ”という語感に地の果てのイメージを重ねて聞いたものだった。銚子市犬吠埼に「犬吠埼灯台」がある。...
明治

元始、女性は実に太陽であった

「元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった」と平塚らいてうが高らかに謳った『青鞜』の発刊は、日本女性史の画期をなす出来事だが、その現場はあまり知られていない。文京区千駄木五丁目のNTT駒込第一ビルは「『青鞜社』発祥の地」である。それを...
大正

潮を観る、汐を見る

森鷗外に現代語訳が出ている。鷗外は古典だが古文か?とも思ったが、むかし教科書に載っていた『舞姫』が読むのにつっかえて途中で放り投げたことを思い出した。もう漫画でも何でもよい。とりあえず鷗外ワールドに入ることが大切だ。今日は鷗外の執筆環境に入...
戦前戦中

直ぐなる竹の心

ぐっさんを見る目を変えたのは大河ドラマ『新選組!』で永倉新八を演じてからだ。器用で面白い芸人さんとは思っていたが、そんなものではない。あの眼光にあの声音、永倉新八の人物像を見事に表現していた。北区滝野川七丁目に「新選組永倉新八墓」がある。永...