gyokuzan

神話

お守りに火打石をくれた人

時代劇で主人が外出する際に、奥さんが「無事で帰ってきておくれよ」と切り火を打つシーンがある。火花で清めるということなのだろう。そういえば、「かちかち山」も火打石の音である。こちらは縁起でもない、ウサギがタヌキに火をつけようとしていたのだ。火...
鎌倉

衆生を救う仏心の大きさ

「大きいことはいいことだ」と、山本直純がオーバーアクションで楽しませてくれる、チョコレートのテレビCMがあった。折しも重厚長大産業を基盤とした高度経済成長期であり、当時の人々の感性に実に合っていた。今はコンパクトでスマートなものが好まれるの...
江戸中期

芸術へと昇華した殺人事件

戦争は、生々しい記憶が薄れるにつれ、美化され歴史ロマンとして語られるようになる。しかし、その実態は人が人に殺されることに他ならず、美しい死などなかったはずだ。それでは、殺人事件はどうだろう。殺人は卑劣でむごたらしく、ロマンで語るにはふさわし...
安土桃山

銃後も戦場、心は一つ

石垣に石製品(例えば石臼、手水鉢)が転用されるのは珍しいことではない。姫路城には五輪塔、宝篋印塔、そして驚くなかれ石仏まで転用されている。仏罰を恐れなかったのだろうか。信仰に篤かったように思える当時の人々の心性に興味を覚える。このブログでも...
江戸前期

日本にかくれなき名山

失われた城を求めて、いろんな人が頑張っている。代表格は名古屋市の河村たかし市長。2020年までに木造で天守閣を復元するとして、議会と激しく駆け引きしているようだ。東京では「江戸城天守を再建する会」が太田道灌の御子孫を会長として活動している。...
江戸前期

キリシタン武将は何処へ

前回の『真田丸』は、大坂からの密使が、九度山に隠棲する信繁のもとへやってきたところで終わった。いよいよ大坂の陣の幕開けである。闇から現れた使者は「もと宇喜多秀家家臣、あかしかもんのかみてるずみ」と名乗る。最後のキリシタン武将と称される明石全...
江戸前期

道場破りを追い返した剣豪

平成15年(2003)にNHK大河で『武蔵 MUSASHI』が放映された時、鳥取市が中心となって、「剣豪ロードプロジェクト」という観光キャンペーンを展開した。宮本武蔵ゆかりの播磨南部と美作東部、そして鳥取を結ぶ観光ルートをPRするためだ。こ...
安土桃山

中国征伐、幻の大本営

織田信長は「中国征伐」の真っ最中に、本能寺の変に倒れた。毛利攻め最前線の秀吉からの要請に応えようと準備しているところだった。もし何事もなかったら、信長自身の中国入りがあったかもしれない。信長の死によって未完に終わった中国征伐は、天正五年(1...
安土桃山

「かつ江さん」が教えてくれたこと

かつて「かつ江さん」というマスコットキャラクターがいた。公式に存在したのは平成26年7月7日から9日までの3日間。鳥取城をPRするために活躍するはずだった。キャラクターは「かわいい」のが定番だが、「かつ江さん」はやせこけて血色が悪く、見るか...
幕末

テロルに斃れた改革派

戦国や幕末はロマンで語られるが、本当は血で血を洗うような、平和とは真逆の時代だった。特に幕末はテロルの嵐が吹き荒れ、多くの優秀な人材が失われている。激しい戦いも、テレビを前に対岸の火事のように眺めるから面白いのであって、渦中に身を置いていた...