明治

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豪農民権家の底力

不平士族の反乱が失敗に終わり、言論による抵抗、自由民権運動が盛んになった。板垣退助や大隈重信の活躍を見ると、いかにも士族中心に運動が広がったように思える。しかし、運動の真の担い手は豪農であった。明治11年に地方三新法が成立したことで、庄屋ク...
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岡山で被災した夏目漱石

『それから』が森田芳光監督によって映画化された時、本気で夏目漱石を読もうかと思った。三千代役の藤谷美和子さんがセピア色に写るポスターが、ノスタルジックで切ない雰囲気をよく表していたのを憶えている。しかし実際には、映画も見なかったし小説も読ん...
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北条県庁の守衛さん詰所

私の母方の祖父は日中戦争で戦死している。高校生の頃、その祖父の戦友からのお招きで、戦友会か慰霊祭か、何かの会合に母親と一緒に参加したことがある。場所は姫路の自衛隊駐屯地であった。私が道からそのまま敷地内へ入ろうとした途端、守衛さんに呼び止め...
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心が追はれてゐるやう

季節の移ろいに私たちは詩情を喚起させられるが、初春に生きる喜びは格別だ。萌えいづる春の中で、思い切り背伸びをしたくなる。この時季に決まって思い起こすのは川端康成『古都』の冒頭である。春のやさしさとの出会い、それは一期一会、今でしか感ずること...
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雲をつらぬく鉄の橋

余部の鉄橋は『夢千代日記』の頃から知っていた。その後、列車転落事故や新橋への架け替えもあったが、行く機会もないまま遠い国の出来事のように感じていた。一昨年の夏、鳥取から湯村温泉を訪れた時、余部が意外に近いと分かって足を延ばした。紺碧の空と海...
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石畳の残る歴史の道

我が国で一番長い国道は何号だろうか。普段よく利用する2号は長い印象を受ける。旧山陽道を継承し、大阪から北九州を結ぶ。もちろん全線走破したことはない。旧東海道を継承した国道1号も長そうだ。もっと長いのは旧奥州街道を継承した国道4号だが走ったこ...
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唱歌の父ここに生まるる

勧善懲悪は庶民の夢だ。真面目に働いてりゃ、いつかいいことあるだろう。ここ掘れワンワンがやってきてご褒美をくださるに違いない。そう思っている。反対に、悪い奴らには何らかの報いがあってほしい。特に政治家やその取り巻きが都合が悪くなると発する「記...
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児島高徳とオッペケペー

権利幸福嫌いな人に 自由湯(じゆうとう)をば飲ましたい オッペケペ オッペケペ オッペケペッポ ペッポッポー自由民権運動の気運の高まり、あるいは大衆が楽しんだ流行歌の代表例として「オッペケペー節」は、教科書に登場するほどよく知られている。こ...
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武士の魂を守った男

刀は武士の魂であると言われる。確かに武士が刀を持たねばただの人だが、そんな見た目の問題でもあるまい。昨今の刀剣ブームを見れば、やはり魂を揺り動かす何かがあるのだろうと思う。刀身の煌めきだろうか、切先の鋭さだろうか、それとも刃文の妖しさだろう...
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嗚呼、庚午事変150年!

50の国・地域が批准し、核兵器禁止条約が来年1月に発効する見通しとなった。核保有国に加えて唯一の被爆国である日本も参加しない条約にどれほどの実効性があるのかは疑問だ。それでも支持する人々は「歴史上の正義に立っている」と主張している。正義の立...