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戦後

紫紺の宝石ピオーネ

岡山県は果物王国である。とりわけ桃とぶどうは全国に知られる。実りの季節も終わったのだが,ぶどうの話をしたい。マスカットは球場の名前になるほどビッグネームだ。しかし最近では,種があるだの皮離れが悪いだのと敬遠する向きもあるようだ。そこで人気が...
神話

がっくりしないロマンの小橋

訪れる前の期待を見事に裏切る観光地を「がっくり名所」という。高知市の「はりまや橋」がよく挙げられる。坊さんかんざしの情趣豊かなイメージが知られているが,実際には橋の周辺は都会の喧騒に包まれている。福山市鞆町後地に「ささやき橋」がある。橋のひ...
南北朝

南朝武将は勤皇家?

南北朝の争乱は理解が容易でないところに魅力がある。北朝が勝利しながら正統なのは南朝である。北朝は優勢でありながら内訌が絶えない。北朝武将が方略のために南朝に走ることも珍しくない。坂出市林田町にある「細川将軍戦跡碑」は,南朝方の細川清氏が従兄...
神話

火の玉が飛び出した巨岩

現代の我々でも巨大な岩の前に立つと圧倒的な存在に感心してしまうが,古代の人々にとって,それは神そのもののイメージであった。玉野市玉に鎮座する「玉比咩(たまひめ)神社」の境内に巨岩がある。玉,玉と続くのは,すべてこの巨岩「玉石」に由来する。古...
神話

若き卑弥呼は讃岐で過ごした?

モモソヒメ(倭迹迹日百襲姫命)は記紀のヒロインである。史実の上では卑弥呼に比定されている。モモソヒメの墓とされている箸墓古墳は,考古学上,卑弥呼の墓である可能性が高いからだ。この記紀の姫宮は香川県で特に人気が高い。桃太郎の姉だとか,かぐや姫...
特集

籠りたる八幡は何処?(西行と児島・下)

西行法師は若かりし頃ある八幡社で修行し,後年再び訪れ,次の歌を詠んだという。昔見し 松は老木に なりにけり わが年経たる ほども知られて 『山家集』本家争いはどこにでもあるものだ。この八幡社はどこなのか。前回の記事では倉敷市曽原の清田八幡神...
特集

昔見し松は老木に(西行と児島・中)

昔住んだ場所に久しぶりに帰ってみると,懐かしさとともに変貌にも驚かされる。新しかったものがずいぶん古くなっており,改めて歳月の経ったことを感じさせられる。倉敷市曽原に鎮座する清田八幡神社には「西行法師腰掛岩」がある。また,最近つくられた法師...
特集

法師が訪れたビーチ(西行と児島・上)

「腰掛岩」の伝説は各地にあって古人を偲ぶよすがとなっている。歌僧の西行法師も腰掛岩を残す一人だ。本当に腰掛けたのか後に創られた話なのか,いずれにしろ腰掛けるにちょうどよい形をしている場合が多い。玉野市渋川2丁目の海水浴場に「西行さんのこしか...
特集

御落胤の伝説(秀吉生誕地・下)

庶民と思われる人が実は貴人の子であったという「御落胤」の伝説は,歴史のミステリーとして興味深い。ただ,今となっては真偽を確かめようがないので,通説として取り上げられることは少ない。名古屋市中村区中村町木下屋敷にある太閤山常泉寺は,豊臣秀吉の...
特集

複数ある生誕地(秀吉生誕地・中)

現代人でもこの世に生を受けた産院がどこか知らないこともあるくらいだから,秀吉の生誕地が二つ三つあっても不思議ではない。名古屋市中村区中村町字木下屋敷の太閤山常泉寺(日蓮宗)には「豊太閤御誕地」の門柱が立つ。地名といい山号といい秀吉の生誕地に...