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明治

小さな墓

ロシアの皇太子が,訪日中に警護に当たっていた日本の巡査に襲われる。この衝撃的なテロ,大津事件は多くの人とその心を動かした。明治天皇の機敏な対応,死刑にせよと訴える政府高官,法に基づいて処理しようとする大審院長,動揺する国民,そして,事件とそ...
戦後

歯痛に効く観音様

仏像なら如意輪観音が好きだ。片膝を立て頬杖をつき,アンニュイな雰囲気を漂わせている。観音様御自身は倦怠感など感じていらっしゃらないだろうが,俗世界に住む者には親しみやすい仏像である。長野県北佐久郡軽井沢町大字追分の泉洞寺には,文学愛好家の間...
特集

ここにも青江の井戸が…(青江鍛冶・後)

吉備の刀剣といえば,東の長船,西の青江だ。長船は吉井川,青江は高梁川と地理的に似ているように思える。長船は知名度の高さもさることながら自治体のバックアップもあって,史跡や学習施設が整備されている。しかし,青江鍛冶を偲ぶ史跡は前編で紹介した倉...
特集

刀の青江とうなぎの青江(青江鍛冶・前)

日蓮聖人の守り刀「数珠丸」や幽霊を斬った「にっかり青江」など,備中青江派は数多くの名刀を残している。倉敷市祐安の住宅地から背後の山に入ったところに「青江の井戸」があり今でも水をたたえている。このあたりが青江鍛冶の遺跡だという。近くには「青江...
江戸前期

里見八犬伝のモデル

『南総里見八犬伝』は日本を代表する伝奇小説である。原文と現代語訳は繰り返し刊行され,歌舞伎からテレビドラマに至るまで,数多く演じられてきた。特に,30年以上前にNHK総合で放映された人形劇は,仁,義,礼,智,忠,信,孝,悌の八徳とともに八犬...
安土桃山

秀吉が賞賛した国人

古代の近衛府という役所は,今で言えば皇宮警察のようなものだ。近衛府の三等官を「将監(しょうげん)」という。戦国時代には古代の官職を勝手に名乗ったり与えたりする者が多かったが,今日は「将監」という武将の話である。岡山県都窪郡早島町早島の早島公...
神話

牛が転んで「うしまろび」

平成21年は丑年である。テレビや新聞で牛を話題にしているようだから,このブログも追随したい。多くの場合は,牛を可愛らしく取り上げるのだが,本日紹介するのは牛鬼である。瀬戸内市牛窓町牛窓亀山に「牛窓神社(八幡宮)」が鎮座する。主祭神を神功皇后...
特集

小豆島の佐々木信胤(飽浦信胤・下)

軍記物はおもしろい。単なる記録ではなく,語って聞かせることを前提としているので,波瀾万丈の展開に構成されている。それゆえ,どこまでが史実なのか訝しげな部分も多い。香川県小豆郡小豆島町中山に,環境省の名水百選に選定されている「湯舟の水」が湧く...
特集

さそふ嵐に散りもこそすれ(飽浦信胤・中)

武将が味方を裏切るのには相当の事情がある。生死を左右する重大な決断である。これから話をするのは,恋ゆえに北朝から南朝に走った武将,飽浦信胤(あくらのぶたね)の物語である。岡山市の飽浦(あくら)と郡(こおり)の境に「高山城跡」がある。案内の標...
特集

名乗ることは守ること(飽浦信胤・上)

中世の武士は本貫地を名字として名乗った。一所懸命の武士にとって土地は命がけで守るものであった。土地の名を名乗ることは誇りでもあっただろう。岡山市郡(こおり)に「飽浦(あくら)三郎右衛門の墓」がある。郡という地名は,古代の児島郡の中心地であっ...