奈良

吾妹子が見し鞆の浦のむろの木は

幕末の万葉調歌人平賀元義について、正岡子規は指摘している。「元義の歌には妹または吾妹子(わぎもこ)の語を用ゐる極めて多し。故に吾妹子先生の諢名を負へりとぞ。」(『墨汁一滴』)例として「吾妹子を山北(そとも)に置きて吾(わが)くれば浜風さむし...
江戸前期

鞆幕府があった場所

「鞆幕府」とは室町幕府の亡命政権である。聞き慣れない用語だが、昭和58年に発行された川西利衛『戦国史をななめに斬る 鞆幕府』(福山商工会議所)があるから、目新しい考えではない。確かに「征夷大将軍」足利義昭は鞆にいたが、幕府の体を成していたの...
南北朝

足利兄弟の喧嘩は弟の勝ち

兄弟喧嘩もいい加減にしてもらわないと、国の行く末が案じられる。世界史ならクレオパトラ7世フィロパトル(姉)とプトレマイオス13世テオス・フィロパトル(弟)、日本史なら天智天皇(兄)と大海人皇子(弟)であろう。国民そっちのけの権力闘争だったに...
明治

漁場の範囲は従前通り

ロシアはトルトネフ副首相は6月10日、「北方四島周辺の日本の漁業権は取り上げられるだろう」と述べた。ロシアの好意で魚を獲らせてもらっている我が国は、スケトウダラ、ホッケ、タコなど約2200トンに対して、協力金を2130万円支払うこととしてい...
安土桃山

郷人の景仰する所となれり

ネットがなくては生きていけないように思っている人は多いが、本当に欠かせないのは物流である。現代の主力はトラック輸送、近代は鉄道が担っていた。江戸時代はどうなのか。西廻り航路に東廻り航路、菱垣廻船に樽廻船。海上輸送ばかりが注目されているが、河...
江戸後期

一道飛瀧劈地開

「闘竜灘」は神結酒造が醸す銘酒である。加東市下滝野にあって、酒蔵巡りのバスツアーで立ち寄ったことがある。コロナ前の幸せな時代であった。その時は「播州平野」というラベルの美しい普通酒を買った。別の機会にスーパーで買ったのは「木馬カップ」。プリ...
江戸後期

我宗家之滅距今百有五十年

ビスケットで有名なギンビスに「動物四十七士」という商品があるそうだ。「たべっ子どうぶつ」のルーツに位置付けられる商品とのこと。「動物四十七士」には47種類の動物がいるが、「たべっ子どうぶつ」には46種類しかいない。いないのは耳の欠けやすいコ...
室町

源平ではなく嘉吉の乱の古戦場

ブログ開設以来の総アクセス数が79万を突破しました。これまでのご愛顧に心より感謝申し上げます。今後も精進に努めますので何卒宜しくお願い致します。ご当地富士は全国に分布している。そのうち「播磨小富士」と呼ばれる山が複数あり、三草山もその一つだ...
幕末

耳がよくなるパワースポット

お笑い芸人には芸歴何十年の看板スターもいれば、一発屋で終わった人もたくさんいる。全国放送で見かけなくなった一発屋が地方で活躍している例もある。まったく日の目を見なかった人たちもたくさんいることを思えば、一発でも当てた才能はすごいと思う。むか...
江戸中期

お夏を死に追いやったのは誰か

今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな百人一首63番で知られる左京大夫道雅の思い人は、三条天皇の皇女当子内親王であった。道雅は勅勘を蒙って内親王との恋仲を引き裂かれ、その後は荒三位と呼ばれるほど粗暴な振る舞いが目立...