江戸前期

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今治の仇を尼崎で討つ

曾我物語,伊賀越,忠臣蔵とくれば日本三大仇討である。いずれもドラマティックな展開で後世の人々の心を惹きつける。劇化すれば美しい物語であっても,史実では陰惨な出来事に違いない。仇討は人間の情念の塊りのような事象である。尼崎市東本町一丁目の辰巳...
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さらに小さな小京都

京都に似た風情や古い町並みをもつ町を小京都いい,全国京都会議という組織まで結成されている。しかしながら,そこまで大仰ではないが確かに京都の要素を持つ古い町を紹介しよう。瀬戸内市長船町福岡に「殿町(とのちょう)」という通りがある。ここは,「備...
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義を見て行動した人

義を見てせざるは勇なきなり。小さい頃にしたカルタにこんな言葉があった。正義と勇気は不可分だと子供ながらに理解した。理解した? いや,知行合一ならば,今でも理解できていない。言うは易く行うは難し。正義と勇気を持ち行動した庶民,彼らのことを「義...
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逆臣の門

忠臣か逆臣か,見る人の立場や解釈によって評価が分かれる。利己的な権力欲によって反逆することもあれば,君側の奸を除くという大義のために挙兵することもある。もっとも,自分のためだと称して反逆する者はいないから,その真意をどう解釈するかが問題とな...
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戦国の遺風

原野で遺骸のない棺を焼いて,その灰を埋納して塚を築く。葬送儀礼は各地で特色があるが,中でも東北の雄,伊達家の儀礼は独特だった。仙台市青葉区新坂町の増上山大願寺に「伊達政宗灰塚」がある。土塁と周壕があって古代の古墳のようだ。政宗は寛永13年(...
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栄枯盛衰を物語る寺院

衰微した寺院を復興させるのは並大抵のことではない。藩政期なら大名の豊富な資金力による公的な支援があった。しかし,明治期の国家神道,戦後の政教分離によって,寺院は独り立ちを余儀なくされてきた。広大な伽藍を失った名刹も少なくない。仙台市青葉区北...
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政宗の夢とアカプルコ

どれくらい眠ったかしら 機内のアナウンスは 陽気なスパニッシュ(Holiday in Acapulco)まさに,憧れのアカプルコであるが,今から400年前の船旅でもよく眠れたのだろうか。その海の名は太平洋である。出帆から3ヶ月を経て1614...
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最も勝れ最も堅固なる城

歴女の間で独眼龍政宗は大層な人気である。渡辺謙や松田龍平など,大河ドラマで演じられるたびに好感度が増している。天下を狙わんとする気概,機に応じた振る舞いと美しい装いを知る伊達者振り,人気俳優のイメージと重なって今や戦国第一の英雄である。仙台...
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赤い山門,赤いポンプ

インゲン豆は,隠元和尚が江戸時代に中国から日本へもたらしたと言われている。もちろん和尚は豆を伝えに来日したのではない。禅宗の一派,黄檗宗の開祖として有名な禅師である。姫路市香寺町須加院に「瑞雲山常福寺」がある。隠元の弟子・実伝和尚が開いた黄...
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家光の生まれた小江戸

三代将軍・徳川家光は,生まれながらの将軍である。将軍の正室から生まれた子が将軍となったのは家光のみである。当然,江戸城で生まれたであろう。しかし,家光が生まれた部屋が埼玉県にあるという。その事情を探ることにしよう。川越市小仙波町の「川越大師...