戦後

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和歌山城は南海の鎮(しずめ)

かえすがえすも残念に思うのは、天守閣が空襲で焼け落ちたことである。戦争前には往時のままの天守閣が20あった。そのうち空襲で7つを失い、戦後に失火で1つをなくし、今は12城に残る。和歌山城が落城したのは、昭和20年7月9日深夜から翌日未明にか...
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可視化された時の流れ

「時間だけはどんな人にも平等」とされながら、時間ほど主観に左右されるものはない。あっという間に過ぎていく楽しい時間がある一方で、重苦しい長い時間もある。とすれば時間は、壁にかかった時計のように、私たちの外にあるものではなく、自分の気持ちとと...
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かつて高砂線があった

「廃鉄」という趣味の一分野がある。鉄道ファン廃線派をいう。芸術重視の「撮り鉄」は美を追求し、技術重視の「車両鉄」はメカニズムに詳しく、本来の目的に忠実な「乗り鉄」は経常利益アップに貢献している。「廃鉄」は鉄道会社に直接利益をもたらしているわ...
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路面電車は消えない

撮り鉄、乗り鉄など鉄道ファンにはさまざまな種類があるようだが、路面電車のファンというコアな一群がいるようだ。彼らのことを「面鉄」と仮称しておこう。線路は線路、道路は道路と区別されているのが普通だ。電車は高架だったり地下だったり、歩行者や自動...
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風がホルンを鳴らす街

風に誘われて旅に出た。日本三大局地風の一つが吹くというから、怖いもの見たさに四国までやってきた。雲が飛び、木々がゆがんで生えている荒涼な風景に、烈風が吹きすさんでいるのかと思った。ところが、どうだ。このメルヘン的な、あまりにメルヘン的な。四...
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「想起久遠」に込められた思い

関東平野は治水の歴史である。試みにグーグルマップで航空写真を見るとよい。かつての川の流路や湖沼の痕跡が分かるだろう。水郷地帯はここかしこにあったのだ。あの広大な平野で、いかに水を抜くか。為政者は洪水に頭を悩ませ、排水に知恵を絞ってきた。有名...
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嗚呼、鬼怒川決壊

本日12時50分、鬼怒川の左岸、常総市三坂町で堤防が決壊した。利根川から21キロ付近である。TVニュースでは、濁流に破壊されそうな家の住人をヘリで救助する様子が放映されていた。その後、家は流されてしまったという。救助要請を発しながらも、その...
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防災ツーリズムのすすめ

照りつける陽射し。耳いっぱいに蝉の声。目を細めながら見上げた空には入道雲。夏の心象風景である。ところがどうだ。8月の後半から今に至るまで、雨か曇りで梅雨かと思うような毎日である。各地で突風被害も出ている。災害列島日本、もっと防災に関心を高め...
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ギャートルズ安全保障論

ティーピーピー ティーピーピーと長渕剛が歌っていたかどうかは知らない。TPPに参加するとかしないとか、そんな牧歌的な食糧安全保障を論じていた頃がなつかしい。今や食糧の確保ではなく、武器を手にアメリカと協力し海外で自衛隊が活動することで、我が...
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筑波山の球体二題

大まかに言って風景は四角と三角から成り立っている。試みに地平線の上に四角をいくつか並べて描き、その背後に三角をいくつかを描いてみるとよい。四角の上に小さな三角を乗せてもよいだろう。いっぽう丸いものはあまり見かけない。特に球体は安定が悪いし、...