平安

平安

片目の魚が出現した川

「片目の魚」伝説は全国各地に分布し、あの柳田國男も『日本の伝説』で紹介している。片目となった原因は、魚を半分だけ食べて捨てたからだとも、魚の目を突いたからだともさまざまだが、とくに鎌倉権五郎景政が目の傷を洗ったからだとするものが有名である。...
平安

勢至丸15歳、春の旅立ち

逆柱(さかばしら)というのは建築の禁忌で、本来の上下さかさまに柱を立てることである。家運が傾くとかロクなことが起きないそうだが、日光東照宮の陽明門は逆柱があることで知られている。作られているものは壊れないが、作られたものは壊れるだけ。完全な...
平安

コロナ来ぬ、ゆくもかえるも別れては

「これやこの」の蝉丸の歌は、百人一首のなかでもリズミカルで覚えやすい。歌枕となった逢坂の関がある京滋国境には「蝉丸トンネル」まであるというから、三十一文字の影響力は果てしないように思える。生没年、出身、経歴すべて不詳の謎の歌人蝉丸が、京から...
平安

狼なんか怖くないことない

オオカミなんて見たこともないが、神様になっているくらいだから、確かに存在していたのだろう。象のようなガネーシャが、象の棲むインドで神様になっているように。本日は商売繁盛のガネーシャではなく、盗難悪疫除けのオオカミ様のお話である。津山市桑上に...
平安

霞の里を求めて因幡へ

いまなら週刊誌記者に追いかけ回されたであろう。あるコラムに『和泉式部日記』が「平安の不倫マニュアル」と評されていた。当時の男たちも心奪われたが、後世の人々も気になって仕方なかった。おかげで各地に史跡が残っている。このブログでも、藤原道長の揶...
平安

藤原道長を呪った陰陽師

魑魅魍魎が跋扈するかのような『帝都物語』の世界は面白かった。すべてが合理的に説明できそうな現代社会は意外にも、不可思議な力や遠い過去からの因縁によって動かされているらしい。特に嶋田久作の加藤保憲のキャラは強烈で、大日本帝国のオカルティズムを...
平安

久米のさら山さらさらに

「さらさら」と聞けば、岩場を滑る水の流れを思い出すが、近年は血液の状態を表すことが多いようだ。ドロドロになって詰まってしまうのは何としても避けたいと思う。血液サラサラが当たり前だった古代の人は、「さらさら」でどのような表現をしているだろうか...
平安

神のご加護で反逆者を討つ

『平家物語』の冒頭には反逆者のリストが掲載されている。「遠く異朝をとぶらえば」と中国においては、秦の趙高、漢の王莽、梁の朱异、唐の禄山の4人が挙げられ、「近く本朝をうかがふに」と我が国においては、承平の将門、天慶の純友、康和の義親、平治の信...
平安

源義朝、逃走中

入浴中に暗殺された人物といえば、西洋史ならフランス革命のマラー、日本史なら源頼家か源義朝だろう。心も身体も無防備にして疲れを癒しているというのに、そこを狙うとは卑怯千万。本日は、平治の乱後、再起を図ろうと落ち延び、無念の最期を遂げた義朝ゆか...
平安

万寿姫、危機一髪!

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という言葉があるが、なかなか思い切ることはできないものだ。できないからこそ物語になる。その物語は私たちに困難に立ち向かう勇気を与えてくれる。今日は16歳の娘が見せた自己犠牲の精神に学ぶこととしよう。武雄市西川...