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戦前戦中

刑務所の跡地は今

江戸時代には牢屋が火事になった際に「切り放し」という措置が取られた。囚人たちに対し、解放する代わりに必ず戻ってくるよう指示し、約束を守った者は減刑、逃亡した者は死刑にしたという。災害時は避難第一で命を守ることが最優先される。それは江戸時代で...
戦後

平らけく安らけく

奈良の大仏を前にしたとき、その巨大さに感嘆する。聖武天皇が大仏を建立したのは、政情不安や天変地異、疫病流行などが相次ぎ、心の拠り所を求めたからである。その大きさは安定を表し、安らかなお顔は慈悲の象徴、こちらに向けられた右手は「怖がらなくてい...
明治

我が国の欲せざるところ、隣国に施すことなかれ

韓流歌手のNHK紅白出場さえ危ぶまれるようになった。今日の日韓対立はすべて、文在寅(ムン・ジェイン)政権の無能のせいだと、ファナティックな日本ファースト主義者が叫んでいる。我が国は韓国に「100%あなたが悪い!」と言ったわけだが、この後、ど...
戦前戦中

運動場わきの防空壕

うちの集落は農村地帯だったから空襲されることはなかった。防空壕が掘られたという話も聞かないし、干拓地なので掘っても泥水が出るだけだろう。それでも、グラマンの機銃掃射で一人亡くなっている。民間人への攻撃に関して、1977年のジュネーヴ諸条約第...
戦後

己の如く隣人を愛せよ

バスが長崎市内に入るとガイドさんが、如己堂の永井隆博士のことを語り始めた。『この子を残して』の一節を朗読してから、静かに「長崎の鐘」を歌い始める。戦後ほどない古い曲だが、心に訴えかける力を失っていない。サトウハチローの詩に古関裕而の曲という...
幕末

浦上切支丹摘発事件その三

世界遺産となった「潜伏キリシタン」が注目され、関連の史跡を訪ねる観光客も多くなった。「キリシタン」という言葉にエキゾチックなロマンを感じながら旅をするのは、実に楽しい。だが、自らの魂である信仰を隠さねばならなかったのである。しかも個人的にで...
飛鳥

マンホールに描かれた廃寺

下を向いて歩こう。個性的なマンホールの蓋を見つけようと、うなだれた姿で歩く「マンホーラー」が急増している。カメラを真下に向けて撮影する「蓋女」はあたりを気にしている。道路上での撮影は交通安全が必須だ。デザイン性の高い蓋をとおして、お上の下水...
古墳

変形八角墳に葬られたのは

恐竜は最終段階でもっとも進化を遂げていた。羽毛を獲得することで体温を維持し、抱卵や子育て、極寒の地への進出を可能とした。あの隕石衝突がなかったなら、別の進化を遂げた動物が出現していたかもしれない。同様に古墳の築造も7世紀に終焉を迎えるが、そ...
源平

安徳天皇ゆかりの幻の滝

天皇陛下が伊勢神宮へ参拝されたというニュースで、お付きの職員二人がそれぞれに黒い箱を捧げ持つのを見たことがある。一つは長い箱でもう一つは肩幅くらいの箱。どちらも首にかけるベルトが付いているから、ずいぶん大切そうに見える。それもそのはず、これ...
特集

安徳天皇御陵墓(因幡岡益編)

古代の石造物には、ときどき意味不明なものがある。飛鳥の石造物はその代表例で、20個ほどある奇妙な物体は散策スポットになっている。よく分からないことはすべて宇宙人のせいにしたり、オーパーツだと珍しがったりすることがあるが、本日紹介するのは宮内...