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江戸中期

大火災を忘れぬために

火事ほど恐ろしいものはない。日本史上最悪の火事が明暦の大火とするならば、明和の大火は次点に位置付けられるだろう。江戸市中の三分の一が灰燼に帰し、死者は1万4700余人を数えたという。明和9年2月29日のことであった。明和9年は「迷惑年」とし...
江戸前期

大仏を開眼した法親王

格式の高い寺院を門跡といい、宮門跡には法親王となった皇族が入っていた。幕末史に登場する輪王寺宮や仁和寺宮らが法親王である。興福寺一乗院も門跡寺院であったが廃仏毀釈で今はなく、法親王の墓地を残すのみである。奈良市雑司町の東大寺に「尊覚親王以下...
安土桃山

その後の濃姫

17日(土)にテレビ朝日系列で「ドラマスペシャル濃姫」が放映された。織田信長を主人公とするテレビ、映画は数知れないが、その正室である濃姫をヒロインとしたものは、これまでにあったのだろうか。観月ありさの好演は、謎の多いこの女性のイメージ形成に...
奈良

小中華演出の空間

よく何周年記念というイベントがあるが、1300年ともなると壮大で、遠い目をして悠久の歴史に想いを馳せたくなる。平城遷都1300年祭である。この年の夏休みの終わりごろに行った。けっこう賑わっていたように記憶しているが、あまりにも広くて下の写真...
平安

白蛇を逃がしてやった川

出雲を流れる斐伊川の氾濫がヤマタノオロチ(八岐大蛇)のイメージを形成したという。木曾地方で「蛇抜け」といえば山津波のことである。ヘビは災害と関連付けられることが多いのだろうか。今日は「蛇」にちなむ川のお話である。ただ、河川の蛇行ではない。下...
平安

菅原道真の鮮やかな演出

サッカーJ2、ファジアーノ岡山のホームは「kankoスタジアム」という。以前は岡山らしく桃太郎スタジアム、モモスタと呼んでいたが、岡山県がネーミングライツを公募し、尾崎商事株式会社が年間1千万円で平成27年まで権利を取得している。尾崎商事と...
奈良

鷲に運ばれてきた子ども

子どもが鷲にさらわれるなんぞ、このうえもない悲劇であるが、説話ではよくあることのようだ。よく知られたところでは良弁(ろうべん)というお坊さまが鷲にさらわれた子どもであった。良弁は東大寺の初代別当という日本史上でも著名な高僧である。奈良市雑司...
奈良

若狭の水を奈良で汲む

吉田拓郎「春を待つ手紙」のように春を待っている。泣きたい気持ちで冬を越えてきたわけではないが、人生の文字が似合うような旅はしたいと思っている。暖かくなると長い眠りから覚めたように動き出したくなるものだ。春を告げる風物詩として知られる東大寺の...
奈良

世俗を捨てた天皇

天皇で諡号に「武」の付く方は力強いイメージがする。神武天皇、天武天皇、桓武天皇…。今日の主人公、聖武天皇は小学6年生でも知っている奈良時代を代表する天皇である。大仏ばかりに目が向きがちな東大寺において、聖武天皇が仏教に帰依したことを直接伝え...
戦国

相馬野馬追発祥の地

東北地方の夏祭りを見てみたい。青森ねぶた、秋田竿燈、仙台七夕と、知らないけれどもすごいパワーを感じる。「がんばろう東北」と声を掛けたいが、「あんたががんばれ」と言われそうだ。三大祭りの少し前に行われる相馬野馬追にも興味がある。理由は単純、カ...