gyokuzan

幕末

ありがとう十五夜丹蔵

岡山県出身の関取がしばらく出ていない。私が強く印象に残っているのは鷲羽山で、小兵ながら技能派として館内を沸かせたものだ。四股名のとおり鷲羽山がある児島の出身である。他にも昔、常ノ山という技能派力士もおり、児島には常山という山もあるが、こちら...
戦国

鼻のようにうずたかい山城

鼻は人体の一部ではあるが、顔から突き出た鼻のように、出っ張った地形も「鼻」と呼ばれる。有名なのは薩摩半島最南端の長崎鼻だろう。美しい岬で、観光スポットとして人気のようだ。本日紹介する鼻は、岬ではなく山である。鼻のようないい形をしており、鼻高...
戦国

一説によれば児島高徳の居城

南朝の忠臣児島高徳は実在するや否や、と歴史学者が論争していた時代があった。否定派は重野安繹、久米邦武、実在派は田中義成、八代国治である。現代の評価が高いのは実証主義を重んじた重野、久米の両博士だが、児島高徳は「抹殺」されたのではない。地域史...
鎌倉

禅師が己の姿を凝視した寺

政教分離と言いながら政治と宗教がスキャンダラスで密な関係にあるのは、民主主義の本質によるものだろう。自らが信頼する者に政治を託すことと、自分を導いてくれる先師に心を寄せることは、はっきり言って同じ心性である。権威を必要とするのも共通している...
安土桃山

毛利氏勝利に貢献した勝尾山

戦国のもののふは、鰹節を「勝男武士」と書いて験を担いだという。葦をヨシと読んだり、するめをアタリメと呼ぶのと同じ類だろうか。そう思って調べてみると、お刺身をお造り、河豚をフク、梨を有りの実と呼ぶのも同じだそうだ。本日訪れるのは「勝尾」、吉備...
安土桃山

毛利勢が奪取した備中の山城

山城の真価は登って初めて理解できる。本日紹介する忍山城の真下を吉備新線(岡山県道72号岡山賀陽線)の上高田トンネルが貫通しており、幾度となく通行していた。しかし、トンネルの上に城跡があるなど、想像すらできなかった。山深い場所だが、道路からの...
弥生以前

地球ダイナミクスと鬼の仕業

説明しがたいことを説明しようとして、鬼の仕業とする例はいくらでもある。突然やってくる自然災害やどこからともなく広がった流行り病。悪さをするのが定番だが、怪力を発揮するのも鬼ならではだ。総社市奥坂に「鬼の差し上げ岩」がある。この巨岩を組み立て...
南北朝

摩訶不思議な皇子の物語

草壁皇統という揺るぎなき嫡流がある。天武持統両天皇の愛息草壁皇子の子孫は、文武、聖武、孝謙、称徳と平城遷都から国家仏教を主導し、花咲誇る一時代を築いた。本日の主人公は文武の皇子で聖武の兄弟という血統を誇る。しかし、皇子は幼くして奇瑞を顕し、...
戦国

備中・備前は切り取り次第

大内氏、赤松氏、尼子氏、そして毛利氏と、周囲の名立たる大名が登場する山城がある。大名たちはこの城のどこに魅力を感じたのか。答えはすぐ隣の「鬼ノ城」にある。瀬戸内に侵入する敵の動向を把握し、中央へ速やかに伝達できる優れた眺望は、古代山城最大の...
平安

祝・智証大師円珍関係文書典籍「世界の記憶」登録!

今年5月24日、UNESCOが「智証大師円珍関係文書典籍ー日本・中国の文化交流史ー」を「Memory of the World(世界の記憶)」に登録することを決定した。円珍は第5代天台座主で、三井寺を本山とする天台寺門宗の祖である。いったい...