江戸前期

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敢然として軽減を求む

上司の思い付きだったり理不尽だったりする指示と、「はん?ありえない」と不満に思う部下のまざまで苦しんでいるのが、中間管理職のみなさまである。理不尽に思えてもよくよく考えればその方策しかないこともあり、不満も自分が経験してきただけに痛いほど分...
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美作の起源を訪ねて

岡山県北の旧美作国は、なぜ「美作(みまさか)」なのか。諸説あるが、私の推しは「美酒(うまさか)」に由来するという説。何といっても「御前酒のまにゃあ、ええ酒じゃ」と謳われた地酒があるのだ。他には、川と坂が多いという地理的特徴をとらえた「水間坂...
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土地争いを囲碁で解決する

「囲碁ボール」というレクリエーションをご存じだろうか。碁盤に見立てた凹凸マットに白黒のボールをゲートボールのように打つゲームで、五目並べのようにうまく並べると得点がもらえる。全国各地で行われており、日本囲碁ボール普及会という組織もある。競技...
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尊王論、もう一つの源流

四年に一度の世界の祭典が終わった。バッハ会長から「五輪開催には犠牲が必要」と言われ、諾々と従うほかなかった私たちは何を得ることができたか、今一度考える必要があろう。会長はペリー、マッカーサーと並び称され、その言動は日本人をして「尊王攘夷の志...
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オオヒルメは私のことよとアマテラス

ラー、ヘリオス、アマテラス。共通項は何だろうか。答えは太陽。あの圧倒的な輝き、暖かさに暑さ。神のイメージに最もふさわしいのは、どう考えても太陽そのものだろう。世界の多くの民族が太陽神を信仰している。本日は生命の根源、太陽の恵みに感謝しつつ、...
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明の国書を手にした大名

綾本墨書明王贈豊太閤冊封文(りょうほんぼくしょみんおうぞうほうたいこうさっぷうもん)という国の重要文化財がある。文禄の役の後に秀吉を激怒させたという明の国書である。超大国の威厳を見せつけるかのような堂々とした佇まいを見せている。その内容が秀...
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破却をまぬかれた国宝天守

ブログ開設以来の総記事数が1700に達しました。ご愛読いただき、感謝に堪えません。史跡散策に役立つ情報を提供できればと思っております。今後とも何とぞ、よろしくお願いいたします。興福寺の五重塔が250円で売却されそうになったのは有名な話だ。廃...
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さんまは目黒に限る(別伝)

目黒のさんま祭りで呑み喰いしたことは、忘れがたい思い出だ。香ばしさに誘われて、すっかり酩酊。第9回の祭りのことである。昨年中止となったのが第25回だから、ずいぶん昔のことになる。祭りの由来となったエピソードは、アーカイブズ「さんまは目黒に限...
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ピュアな信仰を貫いた人々

民主主義は共産主義のようなユートピアのイデオロギーに過ぎないのか、それとも普遍的な価値なのか。冷戦が崩壊しフランシス・フクヤマ『歴史の終わり』が話題となった頃は、自由でリベラルな民主主義は、これ以上変化しようのない到達点かのように思われた。...
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開きかけた宝篋印塔

専門家は発掘された土器や苔むした石造物の年代を言い当てる。同じようにしか見えないんですけど、と思って聞けば、デザインが違うのだと言う。「自動車も家電もファッションも、その時代らしさがありますよね。スマホだって古い機種だな、と見分けがつくでし...