江戸中期

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飛地領を治めていた陣屋

地図を見る楽しみに「飛び地探し」がある。分かりやすいのは米国のアラスカ州、ロシアのカリーニングラード州、和歌山県の北山村だ。スペインがアフリカにもつ飛び地、セウタとメリリャも気になる。千葉県東金市上布田と山武市下布田は飛び地が入り組んでいる...
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持ち帰られたお地蔵さまの首

私の高校生の頃には、マルクス主義史学がさかんだった。日本史の学参に、明治維新は絶対主義の形成かブルジョア革命か、というコラムが載っていたが、今となってはどうでもいい話だ。マルクスの階級闘争史観を日本に当てはめようとするから無理が生じたのだ。...
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芭蕉翁とともに吟じた思い出

松尾芭蕉は人知れず流浪する孤独な俳人かと思ったら、生前から大人気の俳諧師であった。この点は以前に紹介した漂泊の俳人、尾崎放哉とは異なる。本日は、芭蕉の人気ぶりを示す句碑を紹介することとしよう。愛西市佐屋町宅地(たくち)に「水鶏塚(くいなづか...
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薩摩義士血涙史の誕生

総アクセス数が39万を突破しました。これもひとえに皆様のおかげと深く感謝するとともに、いっそうの精進を誓います。今後ともよろしくお願いいたします。モリカケ問題は自ら死を選ぶ役人まで出しながら、もう終わったかのように誰も口にしなくなった。権力...
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割れた地蔵が語る権力者の横暴

この夏に「平成最後の百姓一揆」が起きたという。甲子園で決勝まで行った金足農業の快進撃を指すハッシュタグである。農業高校の奮闘を「百姓一揆」と呼んで盛り上がるのだから、我が国は平和なのだとつくづく思う。メンバー全員が秋田出身であることを「地産...
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お地蔵さまと考える食料危機

この夏、チェコのエルベ川で「飢餓の岩」が出現し、人々が恐れおののいたそうだ。ふだんは水没しているが、日照りが続くと水位が下がり、凶作を引き起こすほか河川による物流の障害となる。このため、過去に何度も飢饉が発生してきた。岩には「私を見たら涙す...
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封建時代へのあこがれ

地域のアイデンティティを何に求めるかは、地方創生の大きな課題である。「めがね」のまち鯖江のように特産品であったり、「砂丘」のまち鳥取のように自然であったり、「北斎」ゆかりのまち小布施のように人物であったり、はたまた「妖怪」のまち境港のように...
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ルソンに行って密貿易!?

総アクセス数がブログ開設以来、33万を突破しました。これもひとえにご覧いただいた皆さんのおかげと深く感謝いたしております。今後ともよろしくお願いいたします。鎖国とは幕府による貿易統制のことだが、こっそりと密貿易をした商人がいるとかいないとか...
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栗より美味いスイーツ

かつて軒先の行灯に「八里半」とか「十三里」と書いた店があったそうだ。何かと思って近付くと、よい匂いがする。焼き芋だ。距離と芋に何の関係があるのか。「八里半」は、芋が「栗(九里)に近い」美味さだという謎かけだ。「十三里」は、「栗(九里)より(...
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子育てと教育の名代官

財務官僚の耳をふさぐような不祥事がニュースをにぎわせた。江戸幕府の官僚、お代官様がこれを知ったなら、「そちもなかなかのエロよのう」と言うだろう。ワルだとかエロだとか冷酷だとか、ろくでもないイメージの多いエリート官僚だが、本日は今日まで地元の...