戦後

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夢千代日記が伝えたかったこと

これまでに観た数少ないテレビドラマのうち、今も記憶に留まる作品がある。吉永小百合さん主演の『夢千代日記』だ。いや松田優作さんが出ていたから、正確に言うと『新夢千代日記』だった。夢千代が読む日記の一節、余情に満ちた前田純孝の歌、山陰の温泉町と...
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草に覆われた昭和の駅跡

あれは高校2年生だったか、今や廃線になって久しい片上鉄道に一度だけ乗ったことがある。友達と三人で「月の輪古墳」に行ったのである。その頃から史跡めぐりを趣味としていたわけではなく、おそらく歴史のレポート作成のためだったように思う。汽車に乗った...
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きかんしゃシゴハチ、四国の旅

母親によれば、蒸気機関車を見て腕を主連棒のように回転させ「ゴッ、ゴッ」と言っていたというから、確かに私の目に前に現役のSLがいたのだろう。まったく記憶にない。踏切手前の道路標識ではよく見かけるが、実際に走る姿を見たことがない。観光目的で走っ...
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昭和野球の名監督と名勝負

手に負えないように思える案件を、サァーっと解決してしまう人がいる。凡人には不思議でしょうがない。「俺も頑張ったんだけどなあ。○○マジックにはかなわねえ」とかブツブツ言うことしかできない。本当は才能の差なのだが悔しいから、魔法なんか使いやがっ...
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化かされて足が治った話

総記事数が1600に達し、総アクセス数も数日前に58万を越えました。これまでご覧いただき、ありがとうございます。史跡めぐりのお役に立つ記事を提供してまいりたいと存じますので、今後ともよろしくお願いいたします。狐に化かされる話は母親から何度も...
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キュリー夫妻を顕彰する町

「キュリー祭」というイベントが毎年、三朝温泉で行われている。今年で第64回を数える祭りが本日、7月26日に開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響を考慮して中止となった。本来なら今頃はオリンピックが開催され全国的にも大いに盛り上がっ...
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まちがいない、こいつはウラン鉱だ!

鉄腕アトムの妹ウランちゃんは、今なら、まずない命名だろう。かつてアトムとウランは最先端の“あにいもうと”だった。その頃の原子力は希望であり未来だったのである。『鉄腕アトム』の連載は昭和27年から始まり、ウランちゃんの初登場は同30年だという...
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椿の巨樹は長寿の象徴

ツバキはうちにもあって、毎年冬には可憐な花を咲かせている。そのツバキのうち最古にして最大なのが岩手県の天然記念物「大船渡の三面椿」で、樹齢およそ1400年、根回り8mという巨樹だそうだ。本日はそこまでではないが、瀬戸内の港を静かに見下ろして...
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水枕の中で荒れる海

一茶には「朝からだるう」見えたという夏の雲。おそらく朝からムシムシしていたのだろう。ひと雨降らして涼しくしてくれ、と頼むような気持ちだったかもしれない。今はまだ6月だから気温はそれほどでもないが、マスク内の湿度は100%超で結露して困ってい...
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往来を見つめる峠の二本杉

杉フレーバーの樽酒はちょっとした贅沢だ。吟醸香ももちろんよいが、たまには杉の香を、清楚な杉の材色や静寂な杉木立を思い浮かべながら楽しみたいものだ。よく見かける菊正宗の樽酒は吉野杉だそうだ。奥吉野の玉置神社には樹齢3000年という「神代杉」が...