戦国

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児島のジャック・スパロウ

海賊といえば「ルフィ」だし「ジャック・スパロウ」ということになろうが、カリブ海には実際に「黒髭」という海賊がいた。髑髏と×にした2本の骨をデザインした海賊旗も本当にあったというから、アニメや映画の世界も絵空事ではない。海に囲まれた我が国にも...
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制海権を掌握した海城

今年4月、台湾の蔡英文総統とアメリカのマッカーシー下院議長が会談すると、中国は台湾周辺で軍事演習を行って台湾に圧力をかけた。制海権、制空権に加えて制情報権を奪取する能力を検証したのだという。おたくは袋の鼠ですよ、と台湾に言いたいのだろう。西...
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備前児島内高畠色立(いろだち)

高松城水攻めと本能寺の変は戦国史のクライマックスであり、秀吉の天下獲りはここから始まった。官兵衛は「ご運が開けましたな」と言ったが、中国大返しや毛利追撃阻止の背景には、運が開けるように周到な準備があった。それは制海権の掌握である。玉野市上山...
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四重堀切で防御する山城

幕末の万葉歌人、平賀元義の歌は現代人の心を動かし、その足跡を訪ねる人も多い。元義はもと平尾氏で、33歳のとき本姓である平賀氏を称した。その平尾氏は戦国時代に備前国仁堀荘で勢力を有していたという。本日はゆかりの山城を訪ねることにしよう。赤磐市...
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最高度に発達した最末期の山城

うちには何枚ものレーザーディスクがあり、とりあえずLDプレーヤーも保管している。アナログ方式の最高峰というべき記録媒体であったが、DVDの普及で急速に姿を消し、今やすっかり忘れ去られている。中世山城も同じだ。総石垣を特徴とする近世城郭の普及...
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名族が築いた見事な山城

まだ『鎌倉殿』にこだわっているので話を始めるが、伊賀の方(のえ、菊池凛子演)は夫の義時に毒を盛った。んなわけねーだろと片付けられないのは、藤原定家『明月記』に記録されているからだ。安貞元年(1227)4月11日条には、承久の乱に与して潜伏後...
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山岳城郭ネットワーク

登山の好きな人は縦走の醍醐味をよくご存じであろう。最初のピークに立つと次のピークが遠くに見える。あの稜線、あの距離をこれから走破するのだ。高揚感とともに、山から山へと渡っていく。その縦走路に城跡があればなおいい。戦国武士も同じ景色を見ていた...
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巨大井戸を恐る恐る覗いてみた

山城には堀切、土塁、切岸など様々な防御施設があるが、守りを堅くしていればよいわけではない。欠かせないのは井戸である。飲料水が確保できなければ戦闘を継続しがたい。水に困った城兵はそれと悟られないために、馬に白米をかけて洗うそぶりをしたという。...
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居住まいを正す烏帽子形城

サザンの曲に、遠くに見える「えぼし岩」が登場する。実際に見ると少し傾いた三角形で、確かに引立烏帽子のような形をしている。本日は烏帽子形(えぼしがた)城という城跡を訪ねる。どんな形をしているのだろうか。山の名は金剛山、標高は385mである。こ...
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美しき山城で企てられた陰謀

「外国と通謀して日本国に対し武力を行使させた者は、死刑に処する。」刑法第81条である。裏切り行為を禁じた規定だが、いまだかつて適用されたことがない。さすがにここまで大それた犯罪は今後もないだろう。だが、外国を敵方、日本国を味方に置き換えると...