南北朝

南北朝

手もふれざりし梓弓

『花燃ゆ』はある意味、吉田松陰が主人公である。その敵役が井伊直弼で、演じるのは高橋英樹だ。松陰VS直弼はこれからの見所の一つだ。直情径行の革命家と保守的で老練な赤鬼との対決である。対立軸が明確になれば物語は面白くなる。下降する視聴率もこれで...
南北朝

江戸城鬼門除けの祈願寺

もういくつか寝るとお正月となる。お正月に初詣に行けばおみくじを引く。占いは大昔からあったが、現在のおみくじの原形は比叡山で始まったという。場所は横川(よかわ)の四季講堂である。ここに「おみくじ発祥之地」という碑がある。四季講堂は元三大師(が...
南北朝

血は奔湍に迸りて紅雪を噴く

武者と馬の像といえば、ナポレオン騎馬像のようにキメキメのポーズをとるのが一般的だ。このブログでも南朝の忠臣、楠木正成像を紹介したが、やはり馬が跳ねている。ところが下の写真の武者は馬から降りている。とてもキマっているようには見えない。いったい...
南北朝

細川元首相の御先祖様

細川護熙元首相は立派な方だ。陶芸家として悠々自適に生活する殿様かと思っていたら、骨のある武士だった。そう思ったのは今年初めに東京都知事選に立候補した時だ。脱原発の主張が明快でよい。さすがに年を取った印象はぬぐえないが、それでも行動を起こす、...
南北朝

四国の中心都市(中世編)

四国の中心都市はどこか、という議論がある。人口では松山市が最大である。高等裁判所は高松市にある。四国電力の本社は高松市にある。どちらも、中国地方の広島市のように、名と実を備えた中心都市と呼べないのだ。四国中央市だという主張は、あえてスルーし...
南北朝

南朝忠臣を祖とする街

春日部市で有名人物といえば、野原しんのすけ君であろう。春日部を全国に知らしめた快園児、クレヨンしんちゃんである。しんちゃん一家の特別住民票まで発行されているそうだ。私がこの街を訪れた頃には完売していて、代わりに、しんちゃんの絵はがきセットを...
南北朝

足利兄弟、栄光の足跡

平清盛と足利尊氏はかつては悪人のイメージが強かった。最近はどちらも復権して歴史の流れをつくった人物として高く評価されている。清盛の死後、平氏は西海へと敗走する。尊氏もまた西海に落ちたことがあった。異なるのは、平家は西海に沈んだが、尊氏はみご...
南北朝

父の帰還を祈って栗をかむ

日本一の子だくさんは景行天皇だという。『古事記』によると、名前の記されているのが21人、記されていないのが59人、合わせて80人である。世界一はサウジアラビアのイブン・サウド国王で89人ともそれ以上とも言われているようだ。後醍醐天皇も子供が...
南北朝

命の限り、尽くした誠

南北朝の争乱は「一天両帝南北京」、まさに日本を二分する異常事態、皇位を巡る天下分け目の戦いである。ところが、大河ドラマに『太平記』が取り上げられたことがあるとはいえ、歴史ファンの人気はそれほどでもない。その理由として、一つには登場人物が多す...
南北朝

後醍醐天皇の上陸

戦いに敗れエルバ島に流されたナポレオンは、戦後処理の混乱のすきに島を脱出、カンヌに上陸した。1815年3月1日のことである。パリに向けて進撃するナポレオンを、民衆は「皇帝陛下万歳」と歓呼の声で迎えたという。百日天下(Cent-Jours)の...