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安土桃山

ユズリハの木が見た戦国

ゆづり葉のいみじうふさやかにつやめきたるは、いと青うきよげなるに、思ひかけず似るべくもあらず、茎の赤うきらきらしう見えたるこそ、賤しけれどもをかしけれ。能因本『枕草子』47段「木は」ユズリハのふさふさした葉っぱは青々としてさわやかな感じだけ...
戦後

日本の中心はここだった!

日本の中心はどこか。日本列島を円で囲った中心にあるのは渋川市だ。「日本のまんなか渋川へそ祭り」があるが、今年は延期だそうだ。日本まん真ん中センターがあるのは郡上市美並町だ。長く人口重心地の地位を保っていたが、現在の重心は別の場所らしい。「日...
戦後

父祖の地に眠るダンディズム作家

今年3月にねむの木学園で知られる宮城まり子さんが亡くなった。93歳であった。人気歌手の宮城さんが新進気鋭の作家吉行淳之介と出会ったのは昭和32年、女性誌が企画した鼎談だったという。ちなみにもう一人は写真家の秋山庄太郎である。いま芸能人の不倫...
江戸前期

歴史を創作した男の創作

武田騎馬軍団と対峙する信長は、兵に鉄砲三千丁を持たせ、次のように下知したという。敵馬を入れ来らば、間一町までも鉄砲打たすな。間近く引受け、千挺づゝ放ちかけ、一段づゝ立替り/\打たすべし。いわゆる三段撃ちの新戦法である。これぞ信長の革新性を象...
飛鳥

勉強する12歳の太子くん

令和3年は少し先だが新たなオリンピックイヤーであり、聖徳太子1400年御遠忌の年だそうだ。太子は推古天皇三十年(622)に亡くなったが、母と妃も相次いで没しているから死因は流行り病、天然痘だといわれている。現在発令中のコロナの緊急事態宣言は...
安土桃山

大都会岡山発祥の地

「大都会岡山」という都市伝説があるが、これはアンジェラ・アキさんの中学生時代の印象が元ネタらしい。確かにイオンに行くとそれらしい雰囲気を感じることができるが、ウケをねらって失敗する面があるのは田舎者の証拠か。平成25年に岡山市長が「桃太郎市...
平安

有難き霊泉、珍しかりし冷泉

湧き出る水を見た時の新鮮な感激は格別だ。生き物ではないのに生命の息吹を感じる。むかしの人々も同じように感じたことだろう。湧水に神仏が祀られている例はとても多く、伝説に彩られている場合がある。代表例は弘法大師による霊験である。庄原市東城町戸宇...
古墳

古い墳形に新しい石室の古墳

高梁川は岡山県の三大河川で備中地方の大部分を流域としているが、意外に知られていないのは、備後地方にも広い流域を有することだ。今は庄原市の一部となった備後東城は、高梁川水系成羽川の流れが美しく瀬音ゆかしい城下町である。高瀬舟で瀬戸内海へ出るこ...
戦後

干拓地の恩人と幻の鉄道

曜変天目を藤田美術館で見た時の衝撃は忘れられない。吸い込まれそうな小宇宙がそこにあった。多くの貴人を魅了し再現不可能ともいうあの瑠璃色はどこから来たのか。そもそも、12~13世紀南宋の作品がなぜここにあるのか。世界に三椀のみという曜変天目の...
戦国

ベンチャー社長、活躍社員をほめる

本ブログ開設以来の総アクセス数が54万を突破しました。これもひとえに皆様ごご愛顧の賜物と感謝し厚く御礼申し上げます。これからも一層の精進に励み、よりよい記事を提供できればと考えております。何卒宜しくお願い致します。大企業の進出に対して、中小...