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江戸前期

政宗の夢とアカプルコ

どれくらい眠ったかしら 機内のアナウンスは 陽気なスパニッシュ(Holiday in Acapulco)まさに,憧れのアカプルコであるが,今から400年前の船旅でもよく眠れたのだろうか。その海の名は太平洋である。出帆から3ヶ月を経て1614...
源平

日蝕との遭遇

昨日はよく空を見上げたものだ。これほど雲が邪魔に思えたことはなかった。日の丸と呼ばれるように太陽は丸い。当たり前としか思えないことが,当たり前でなくなるのだから,期待が高まるのも当然だ。しかし,今日は一転,空を見上げる気にもならないくらいの...
江戸前期

最も勝れ最も堅固なる城

歴女の間で独眼龍政宗は大層な人気である。渡辺謙や松田龍平など,大河ドラマで演じられるたびに好感度が増している。天下を狙わんとする気概,機に応じた振る舞いと美しい装いを知る伊達者振り,人気俳優のイメージと重なって今や戦国第一の英雄である。仙台...
戦前戦中

兵どもが夢のあと

今から思えば,太平洋戦争への突入は無謀にしか思えないのだが,当時としては決然として立つべき理由はあった。それは,明治以来,大陸に日本人が営々と築いてきた勢力を守るためであり,その過程で異郷に散った英霊の労に報いるためである。仙台市青葉区川内...
源平

美しい戦争,源平合戦

戦争は人の命を奪うものだから惨事に違いないのだが,源平合戦ほど古くなると,ロマンにあふれ美しさ,切なさを感じさせるから不思議だ。若武者の死,愛する人との別れ…,現代の戦争映画にも通じるモチーフがそこにある。神戸市兵庫区会下山町2丁目の善光寺...
古墳

氷,それは夏の珍味

氷を口に含みたくなる季節である。普段,冷蔵庫から氷を取り出しても何とも思わないが,考えてみれば,昔の人々は夏季の氷の美味さは知らなかったのだ。ごく一部の貴人のみが口にする珍味であった。神戸市兵庫区氷室町2丁目に氷室神社が鎮座し,境内の奥に「...
室町

『小栗往還記』を歩く

松本徹の『小栗往還記』は旅に誘う名著である。中世と現世を行きつ戻りつしながら物語が進んでいく。小栗判官の生きんとする力,照手姫の直向きな愛,そして,運命の出会い。架空の世界とはいえ,現実にもそうであったろうかと思わせる語り口。道端の祠の礎石...
源平

神戸が首都になった時

幻の都,それに相応しいのが福原京である。驕る平家の象徴であったり,中国との関係を強化しようとした清盛の夢であったり,見方は様々である。それだけにどこに在ったのかが気になるところだ。神戸市兵庫区荒田町3丁目の荒田八幡神社に「安徳天皇行在所址」...
明治

遅かった義挙

幕末の三大義挙とは,生野の変,天誅組の変,天狗党の乱である。いずれも尊王攘夷の旗印の下で起こされた出来事で,明治維新の先駆けをなすものとして評価されている。さらに遡って,桜田門外の変でさえも義挙と呼ばれることがある。岡山市東区沼に「津下家之...
神話

泉湧く和泉国

地名の由来としてこれほど分かりやすいものはない。泉が湧くので「いずみ」。「いずみ」を二字の嘉名で表すよう律令政府から命じられたことにより,「泉」に「和」の雅字を付け加えて「和泉」となった。和泉市府中町6丁目に「泉井上(いずみいのうえ)神社」...