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戦国

家を守った愚鈍な智将?

人は神仏に様々なお願い事をするが,家運隆昌は重要なテーマである。とりわけ前近代において御家第一だった頃には,自分の名誉がかかった人生の目標であっただろう。宇喜多家。戦国時代に台頭し,豊臣政権では五大老に数えられた大名家である。一気に戦国の雄...
江戸前期

さらに小さな小京都

京都に似た風情や古い町並みをもつ町を小京都いい,全国京都会議という組織まで結成されている。しかしながら,そこまで大仰ではないが確かに京都の要素を持つ古い町を紹介しよう。瀬戸内市長船町福岡に「殿町(とのちょう)」という通りがある。ここは,「備...
鎌倉

中世の商都

「けしからん坊主だ。一刀両断にしてやる」 そう叫んだ武士は二人の家来を連れて一遍を追った。自分のいぬ間に妻が一遍に帰依して出家していたのである。備前福岡でようやく追いつき,武士はまさに刀を抜かんとしている。教科書にも掲載される一遍聖絵巻四の...
安土桃山

加藤清正一番乗り

七本槍,虎退治など武勇伝の多い加藤清正。豊臣家への忠義,築城の名手,日蓮宗への篤い信仰など,功績,人柄ともにウリの多い興味深い武将である。今日は彼がまだ二十歳の頃に一番乗りの功名を得た城跡を紹介しよう。岡山市北区下足守に「冠山城跡」があり,...
源平

厳島神社のモデル

安芸宮島の厳島神社の美しさは鳥居にある。青い海に浮かぶ朱塗りの高さ16mの両部鳥居,竜宮とはかくあるものかと思わせる幻想的な光景である。平清盛の崇敬篤く,現在のような社殿が建立された。海賊征伐,そして交易と,海を得意とする平氏に相応しい神社...
神話

建国を準備した場所

今年は皇紀2670年である。ちょうどキリのよかった70年前,神武天皇は大いに顕彰された。太平洋戦争開始前の比較的余裕のあった時期である。日向から大和までの神武東征ゆかりの地を訪れる人も多かった。たとえ,それが伝説であっても,そうあってほしい...
神話

住吉神社の元祖

住吉神社ならどこにでも在る。うちの近くにもある。日本全国に2000余あるそうだ。数ある中でも大阪の住吉大社がよく知られている。ここが本家本元かと思ったら,そうでもないというお話である。宮崎市大字塩路に「住吉神社」がある。創建は第6代孝安天皇...
神話

みそぎ発祥の地

カケマクモカシコキ イザナギノオホカミ…。子供の頃,町内の子供会で初詣に行っていた。神主さんが祝詞をあげてくれるのだが,その独特の節回しが可笑しくて吹き出しそうになったものだ。神の有難さは大人にならないと分からないものだ。宮崎市阿波岐原町に...
安土桃山

金鯱で飾られた幻の天守

天守閣のない城なんて…と思えるくらい,城=天守のイメージが強い。しかし,天守の存在は城郭に必須の要件ではない。本日紹介する城も天守閣の有無が長い間はっきりしていなかった。宮崎市佐土原町に「佐土原城跡」がある。写真は「天守台跡」である。中世,...
安土桃山

自らの命に代えて

歴史上の人物が「公」という尊称で呼ばれるのは,地元の人々に慕われている証拠だ。今日は23歳の若さで亡くなりながらも,今も盛大に顕彰活動が続けられている戦国武将の話である。三木市上の丸町の雲龍寺に「別所長治公・照子夫人首塚」がある。時は天正六...