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幕末

一揆勢が向かった虫明様の茶屋

江戸時代に頻発した百姓一揆。要求を貫徹するための示威行動であるから、一揆勢は御城下を目指して進軍した。その具体例はアーカイブズ「数の圧力で妥協を引き出す」でレポートした。鳥取藩元文一揆である。岡山藩で起きた渋染一揆は人権闘争の金字塔であり、...
江戸前期

謎の切支丹武将の隠棲伝説

大坂の陣で秀頼を守った五人衆とは、真田信繁、後藤基次、毛利勝永、長宗我部盛親、明石全登である。敗者の最期は、真田と後藤が討死、毛利は秀頼介錯後に自害、長宗我部は捕縛後に斬首であった。ただ明石全登、通称掃部(かもん)のみ逃亡に成功したという。...
飛鳥

失われた鴟尾を求めて

淡路島で「かわら焼」を食べたことがある。焼けるのに時間はかかるが、待つのも楽しみ。暇だから、こんなことを考えていた。子どもの頃の夏、家の前で遊んでいたら屋根にボールが引っかかってしまい、瓦の上を裸足で歩くことになった。あーちーちー熱っ!だっ...
古墳

前方後円墳+横穴式石室

前方後円墳+竪穴式石室、円墳+横穴式石室という組合せはよく見かけるが、前方後円墳+横穴式石室は珍しい。見学する立場で言えば、墳形は前方後円墳がいちばん古墳らしく見えるし、薄気味悪い石室があるほうがドキドキする。つまり、いいとこどりの古墳であ...
飛鳥

完存する古代の登り窯

『ハルカの陶』という陶芸コミックがあり、映画化されて備前市は大いに盛り上がった。備前焼は私もいくつか持っているが、その素朴で飽きの来ない美しさが魅力だ。ルーツをたどると須恵器にさかのぼるそうだ。「陶」も「須恵」も「すえ」と読み、陶器を意味す...
江戸後期

柞葉(ははそは)の母をおもへば

自己啓発本が売れるのは米国と日本ばかりで、欧州にはあまりないそうだ。有名な古典『フランクリン自伝』は自己啓発本の元祖で、要はおじさんの自慢話なのだという。自慢話が好きなおじさんは、確かにセルフイメージが高い。俺ってすごいぜ、と他人にアピール...
江戸前期

背負われた殿様が休んだ岩

増田長盛といえば豊臣政権五奉行の一人、関ヶ原で西軍についたものの命だけは許されたが、その後の大坂の陣で子の盛次が大坂方についたため自刃させられた。いっぽう本日の主人公、伊東長実は大坂の陣で大坂方についていたものの、許されて領地まで与えられた...
戦国

麓に大川巻き無双の要害也

本ブログ開設以来の総記事数が2000本を達成しました。これもひとえに皆様のおかげと感謝し、これからの精進を誓います。今後とも何卒よろしくお願いいたします。「その昔、うちには城があった。」と言う人がいた。城主だったのーっ!?と驚いたことを思い...
古墳

墓域として利用された400年

うちの近くの田んぼでは、冬によく「わらぐろ」を見かけたものだ。わらを乾燥貯蔵するための三角帽子のわら積みである。雨にびしょ濡れになって乾燥できるのかと思ったら、雨水は中に染み込まないのだそうだ。わらは藁だが、ぐろとはなにか。アーカイブスを調...
平安

山から下ろされた小町の墓

考えてみれば小野小町ほど魅力的な人物はいない。その魅力は『古今和歌集』仮名序における人物評(紀貫之)で言い尽くされているといって過言ではなかろう。小野小町はいにしへの衣通姫(そとほりひめ)の流なり。あはれなるやうにて強からず、いはゞよき女の...