gyokuzan

平安

強者の望むところなり

歌舞伎十八番に『暫(しばらく)』がある。そのヒーローは特異な髪型をしている。私は蟹の変化した姿かと思った。頭の横から5本の足が出ているのである。それは蟹ではなかった。「五本車鬢(ごほんくるまびん)」という荒事で使用される鬘(かつら)であった...
江戸前期

千姫の心のふるさと水海道

地域にはそれぞれ特色のある祭りが行われている。その地域を象徴する特産物や人物がテーマとされることが多い。常総市は水海道市と石下町が合併してできたが、石下地区は「石下将門まつり」が行われている。ここは将門出生の地である。このことは以前にレポー...
平安

水を得たる竜の住む場所

親戚の叔父さんはお正月に行くとお年玉をくださる有難い存在である。私は両親ともに兄弟が多かったので、いろんな意味で大変お世話になった。お正月は血の絆を確かめ合う良い機会である。だが、親戚といえどもこじれると骨肉の争いとなることがある。今回は叔...
戦後

晴れた日は牛久大仏を見に

あけましておめでとうございます。本年も紀行歴史遊学をよろしくお願いいたします。本日は巨大仏のご紹介をもちまして、初春のお慶びとさせていただきます。旅の達人宮田珠己の名著『晴れた日は巨大仏を見に』を読んでいつか行きたいと思い、映画『下妻物語』...
南北朝

江戸城鬼門除けの祈願寺

もういくつか寝るとお正月となる。お正月に初詣に行けばおみくじを引く。占いは大昔からあったが、現在のおみくじの原形は比叡山で始まったという。場所は横川(よかわ)の四季講堂である。ここに「おみくじ発祥之地」という碑がある。四季講堂は元三大師(が...
鎌倉

親鸞聖人の国土緑化

親鸞の『教行信証』は知っていたが、どこで書かれたのかまでは考えたことがなかった。『教行信証』には国宝に指定されている親鸞真筆の「坂東本」がある。かつて坂東報恩寺(台東区東上野六丁目)が所蔵していたから、そう呼ばれるが、実際にその名のとおり、...
平安

天神信仰の関東進出

「日本三天神」は三つの神社にとどまらず、様々な組合せがあるから面白い。講談社+α文庫『雑学・日本なんでも三大ランキング』に掲載れているのは、北野天満宮、防府天満宮、太宰府天満宮である。朝日新聞出版『とっさの日本語便利帳』では、北野天神(北野...
平安

真説・平将門墓所

京の東市で晒された将門の首は「われに失われた四肢を与えよ、さらば一戦を試みん」と歯噛みしたという。そりゃそうだ。クビになっては何もできないのは勤め人ならよく分かる。我に適度な仕事と時間とカネを与えよ、さらば一戦を試みん。将門の首は3日目に胴...
幕末

日本茶輸出の先駆者

冷えた体には温かいお茶ほど有難いものはない。湯呑を冷えた手で包んで、ゆっくりといただく。心まで温もっていくようだ。茶の産地なら、牧之原、宇治、八女に行ったことがある。だが、お茶の史跡をレポートしたことはない。最近の記事は平将門ばかりなので、...
平安

Where have all the flowers gone?(平将門編)

平将門は祟りだとか怨霊だとか、はたまた心霊スポットだとか、ロクでもない語られ方をしているが、すべて間違っている。彼は民衆とともに坂東独立国家を築くという夢を追った。それゆえに、将門公と尊称を付して呼ばれる英雄なのである。坂東市岩井の総合文化...