gyokuzan

平安

ロープを巻くと座席ができる

「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」という戦時スローガンがあった。窮乏生活の原因となる戦争を始めた政府、あんたにだけは言われたくない。それでもこのスローガンは、人生訓にも通ずる含蓄がある。金がないならある物を使え、何もないなら頭を使え、である。神...
江戸前期

須磨浦の夕暮れ

国境をリフトで越えるなんて、なんてステキなことだろう。そんな夢を叶えてくれるのが、須磨浦山上遊園の観光リフトだ。「せっつ駅」から乗って「はりま駅」で降りると、摂津国から播磨国へ渡ることができる。摂播国境を楽しんでいるのは私だけではない。あの...
大正

生糸輸出、金解禁、将門の祟り

「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」と言われる。政治家なら名を残すだけでなく、銅像になって姿を留めることができる。それで人の記憶に留まるのかと言うと、そう簡単ではないようだ。本日は、銅像まで残しながら、やがて像が失われ、今その名まで忘...
平安

光源氏のわび住まい

『源氏物語』が「世界最古の長編小説」だとか「世界三大古典」だとか言われるが、多分に自画自賛の修飾だろう。それでも、千年以上にわたり人々を魅了し続け、近代からは与謝野源氏、谷崎源氏、円地源氏と続き、今も窯変源氏だとか謹訳源氏などと、とどまるこ...
平安

幾夜ねざめぬ須磨の関守

「入鉄砲に出女」を厳しく取り締まった箱根関所のせいか、関所には、いい印象がない。政治的な冷徹さを感じる。ところが平安時代の人々は、百人一首で知られるように、関を歌枕として切なさや寂しさを詠んだ。「知るも知らぬも あふ坂の関」文学的感傷がそこ...
平安

音楽留学を思い止まった場所

自民党の最大派閥を率いる細田博之元官房長官はピアノが得意で、その腕前はピアニストの中村紘子が認めたほどだという。その縁で日本パデレフスキ協会の総裁を務めている。イグナツィ・ヤン・パデレフスキとは何者か。ポーランドの著名なピアニストにして、1...
奈良

祝・養老改元1300年!

今日11月17日は、元号が「養老」に改元されてちょうど1300年となる記念日である。もっとも旧暦だから実際には少々のずれがある。先日、「白山開山1300年」をレポートした。これは今に至る白山信仰の起点を祝っているのだ。では、歴史上数ある元号...
源平

芭蕉が語る源平合戦

自己責任だと簡単に言うが、自分ではどうすることもできない運命に翻弄される人生は確かにある。その人の立場とか偶然の出来事とかに左右されることも実際多い。とりわけ天皇という立場は特別で、単なる畏敬の念からだけではなく、そのご労苦に頭が下がる思い...
戦前戦中

戦争と平和、そして震災

北朝鮮の得意分野に「銅像ビジネス」がある。制作技術の高さは、平壌・万寿台に立つ偉大な方の巨像を見るだけでよく分かる。主な顧客はアフリカ諸国で、セネガルにある「アフリカ・ルネサンスの像」は、高さが約50mあるという。像の巨大さは権威の象徴であ...
戦後

養老フォトジェニック

インスタ映えをはじめとするSNS映えの流行は、デザインの世界を大きく動かしている。リアルを切り取ることで、非日常が表現できる。誰もがクリエイターになれ、瞬時に情報発信できる。その宣伝効果はテレビCMをしのぐほどで、視聴率ではなく話題量で売行...