室町

源平ではなく嘉吉の乱の古戦場

ブログ開設以来の総アクセス数が79万を突破しました。これまでのご愛顧に心より感謝申し上げます。今後も精進に努めますので何卒宜しくお願い致します。ご当地富士は全国に分布している。そのうち「播磨小富士」と呼ばれる山が複数あり、三草山もその一つだ...
幕末

耳がよくなるパワースポット

お笑い芸人には芸歴何十年の看板スターもいれば、一発屋で終わった人もたくさんいる。全国放送で見かけなくなった一発屋が地方で活躍している例もある。まったく日の目を見なかった人たちもたくさんいることを思えば、一発でも当てた才能はすごいと思う。むか...
江戸中期

お夏を死に追いやったのは誰か

今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな百人一首63番で知られる左京大夫道雅の思い人は、三条天皇の皇女当子内親王であった。道雅は勅勘を蒙って内親王との恋仲を引き裂かれ、その後は荒三位と呼ばれるほど粗暴な振る舞いが目立...
幕末

曙いそぐ山桜かな

安部元首相暗殺事件の衝撃波は未だ現代社会を揺らしている。国葬の適否、追悼演説の人選、警備体制の検証、帯広市教委の半旗掲揚要請、そして政治と宗教の密接な関係性など、死せる孔明生ける仲達を走らすかのような影響力である。このようなテロ事件がまさか...
戦後

森林鉄道の面影を求めて

各種乗り物には、それぞれコアなファンがいるが、層が厚いのは鉄道ファンだろう。このファンは撮り鉄だとか乗り鉄だとか、さまざまにカテゴライズされるが、廃線鉄というノスタルジー追求派もいる。その中でもマニアックなのが林鉄ファンだろう。森林鉄道は木...
源平

ねにのみ泣けど知る人のなき

題しらず            よみ人しらずいかにせむ 御垣が原に 摘む芹の 音(ね)にのみ泣けど 知る人のなき『千載和歌集』巻第十一「恋歌一」667むかし、ある男が美しい御后にお目にかかりたいと摘んだ芹を献上したものの、ついに思いは届かな...
江戸後期

鳥取を襲った天保の大飢饉

○此頃乞食等府下を横行すること雲霞の如くに相なり家々の傘足駄の類を盗掠すること甚しく寸暇も油断ならず諸家粥或は白水のとゞなどを煮て恵む者あり又家によりては戸口に閂の如く竹を横へて一切之を防ぐもあり○梶川辺に行倒貧人あり母死して二人の小児其傍...
弥生以前

海が蝕んだ後、水から離れた洞窟

人が喰えば「食」だが、虫が喰ったら「蝕」である。だから蝕には「むしばむ」という訓読みがある。虫はパクっと食べるのではなく、カリカリと少しずつ食べていく。このことから、もとの形がだんだんと欠けていくことは「蝕」で表す。すなわち、日蝕、月蝕、浸...
安土桃山

補給路を守った忠義の武士

敵の補給路を断つことは勝敗を決定付ける重要な戦略である。今般のウクライナ戦争におけるキーウ攻防戦ではロシア軍の補給を止める作戦が行われたし、東部戦線では逆にウクライナ軍の補給路が断たれている。それは本朝戦国の世でも事情は同じ。敵の補給路を完...
江戸中期

クラウドファンディング犬の物語

クラウドファンディングのクラウドは、ネット上の「雲」のことかと思ったら「群衆」という意味だった。人々から寄附を募って何かを成し遂げようとするのは、今に始まったことではない。奈良の大仏の造立にあたっては行基が勧進活動を行ったというし、鎌倉大仏...