江戸前期

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水戸黄門の湧水伝説

水戸黄門とはテレビドラマの世界であって諸国漫遊などしていない、と思っていたら、漫遊の証拠物件に出くわした。もっとも諸国ではなく水戸領内のことだ。北茨城市大津町五浦に「黄門の井戸」がある。どのような謂れがあるのだろう。説明板を読んでみよう。黄...
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八人の侍

館山の秋は「南総里見まつり」で最高潮に達する。今年は10月1日(土)に行われる予定で第30回を迎えるそうだ。八犬伝をモチーフとして一般公募の伏姫や八犬士などの武者行列が行われるとともに、各地区の御船や山車などが勢ぞろいする。館山市館山に「八...
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空を飛び海を歩いたお坊さま

即身仏に興味があって『日本ミイラの研究』(平凡社)とか『日本のミイラ仏をたずねて』(晶文社)という本を読んだことがある。暗い石室の中で何を考えていたのか、すでに心身脱落の境地に至っていたのか、途中で「やめときゃよかった」などと思わなかったの...
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むかし、御殿があった

目白御殿なら知っていた。田中角栄健在なりし頃、テレビによく映った大邸宅である。音羽御殿もあるらしい。鳩山一郎の豪華な私邸だったそうだ。そして、川崎にも御殿はあった。川崎市中原区小杉御殿町一丁目に「徳川将軍小杉御殿跡」がある。「小杉御殿」は地...
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お江の娘と孫娘が岡山を救う

今年もNHK大河ドラマが好評のうちに始まっている。書店には関連書籍が並んでいる。本を手にして史跡巡りをするのも楽しそうだ。お江は波瀾万丈の人生を歩んだだけにゆかりの史跡が多い。備前市吉永町和意谷に「左近衛権少将源朝臣室家藤原氏之墓」と刻まれ...
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振袖火事に由来する町

誰が呼んだのか明暦の大火(振袖火事、1657年)、ローマ大火(64年〉、ロンドン大火(1666年)を世界三大大火という。振袖火事は死者10万余人ともいわれる史上類を見ない大火であり、出火要因として若死にした娘の振袖の因縁が怪談のように語り伝...
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鳩を近付かせない方法

むかし、名字のトリビアを紹介した本を読んで、「小鳥遊」と書いて「たかなし」と読む珍しい姓があることを知った。鷹がいないから小鳥が遊べるというわけだが、今日紹介する話はその逆である。川越市小仙波町一丁目の「喜多院鐘楼門」は国指定重要文化財であ...
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不思議の川越城

日本三大~と有名なものは3つにまとめたがる傾向があるが、不思議は7つ挙げられる。それだけ世の中には分からないことが多いのだろう。世界七不思議を筆頭に、不思議にはロマンがありミステリーがあって、みんな大好きだ。川越市郭町ニ丁目の川越市立博物館...
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江戸城が見える場所

都会には歴史を感じる場所がないと感じていた。あったとしても~の跡という小さな石碑が周囲の喧騒に掻き消されるかのようにひっそりと立つのみだと思っていた。しかし、都会でも時々歴史が目の前に現れることがある。それもそのはず東京には400年以上の歴...
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帝釈天で産湯を使い

「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」寅さんといえば昭和の国民的ヒーローである。少し前に友人と飲んでいて寅さんの話になった。友人は「こんなおっちゃん居ったらおもしろい...