江戸前期

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一柳氏の陣屋跡を訪ねて

日本に開国を要求したアメリカ人はペリーが初めてではない。ペリー来航の7年前、弘化三年(1846)にジェームズ・ビッドルが通商を求めて浦賀に来航した。この時の浦賀奉行は大久保忠豊と一柳直方(ひとつやなぎなおかた)であった。老中と連絡を密にして...
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オリンピックなら武蔵に学べ

東京五輪は競技場とエンブレムで迷走しているが、リオ五輪に向けては熱い戦いが始まっている。勝ち抜くためには精神力が大切だ。そんな五輪出場の心構えを記したのが、宮本武蔵『五輪書』である。冗談だと思うだろう。リオ五輪を目指すサッカーU-22日本代...
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日本三景の日も祝日に

今日は「日本三景の日」だ。平成18年に制定された記念日である。当然ながら、祝日法に記載されていない。いっそのこと祝日にしてしまって、夏休みの開始、レジャーシーズン到来の景気付けとすればよい。宮津市文殊に「日本三景碑」がある。平成6年に日本三...
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すでに呑牛の気象あり

『花燃ゆ』では、吉田松陰の刑死に続いて久坂玄瑞の自刃と、「今まで主人公らしき人がいっぱい出てきたけど、みんな死ぬんですよね」(籾井会長談)。次は高杉晋作の病死だ。そんなこと言っても、事実だからしょうがないじゃないか。いっぽう、来年の大河『真...
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タラーリタラリと流した脂汗

口上芸といえば、西はバナナのたたき売りで、東はガマの油だ。生で見たことはないが、youtubeに出てるので手軽に見れる。筑波山に行った時、土産物屋に「ガマの油」を売っていた。わけが分からぬものは買わないと決めていたが、ここまで来て買わずにカ...
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行政の不作為による犠牲

入会地の大切さが、どうも感覚としてつかめない。入会権の設定された土地は私の身近にないと思う。公有地である近くの公園は、自由に出入りできるので、よく利用させてもらっている。しかしながら、入会地で薪炭牧草などを採取出来るかどうかには、生活が懸か...
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千姫の心のふるさと水海道

地域にはそれぞれ特色のある祭りが行われている。その地域を象徴する特産物や人物がテーマとされることが多い。常総市は水海道市と石下町が合併してできたが、石下地区は「石下将門まつり」が行われている。ここは将門出生の地である。このことは以前にレポー...
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八幡の藪知らず

ついに開設以来10万アクセスに到達いたしました!少しは歴史探訪のお役に立てたでしょうか。これからも行ってみたくなるような史跡の紹介に努めてまいります。よろしくお願いします。禁足地とは足を踏み入れてはならない場所のことだ。よくオカルトスポット...
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血は水よりも濃い

江戸時代の地方史を調べていると「松平」という大名によく出くわす。宗家が「徳川」を称し、分家は「松平」であった。さすがは天下の徳川氏、親族が多いな、と思っていたら、みながみな松平一族ではないそうだ。今日紹介する松平氏は、戸田氏である。はて、ど...
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杖は桜木

塙保己一(はなわほきいち)は江戸中後期の大学者で、『群書類従』の編纂者として著名である。彼には視覚障害があったが、文字は手のひらに指で書いてもらって覚えたという。現在の埼玉県本庄市児玉町保木野の出身である。埼玉県が設置する盲学校は塙保己一学...