江戸中期

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錦帯橋を渡りけるかな

岩国市の恒例行事に「錦帯橋まつり」がある。今年も4月29日に36回目のまつりが行われた。中でも錦帯橋を渡る大名行列は圧巻だ。アスファルトの舗装道路を歩くのとは風情が違う。岩国藩の石田流砲術の伝統を伝える鉄砲隊の演武も迫力がある。さらに注目し...
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祝・富士山世界文化遺産登録!

富士山の世界文化遺産登録が円満に決定した。最初に富士を見たのは新幹線からだった。浜松を過ぎてしばらくして、前方に何か見える、と思っていたらそれが富士だった。万歳を叫びたくなるが、それもできず大人しくしていた。それから後に飛行機に乗るようにな...
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播磨の治水と小田原藩代官

「治水治国」水を治める者が国を治めるのである。水害から民を守り、灌漑によって大地を潤し、豊かな実りを得る。大は四大文明の母なる大河から、小はうちの近くの田んぼに水を引く用水路まで、水のコントロールが農業振興の基本原理である。今日は、村人から...
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室津本陣の薄明り

『陰翳礼讃』という谷崎純一郎の随筆がある。LEDの光に慣れると少々の光では薄暗く感じてしまう。『陰翳礼讃』はその対極にあって、陰影の美しさを教えてくれる名文である。平凡社の雑誌『太陽』の昭和59年2月号の特集は「陰翳礼讃」であった。古い家屋...
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天明の打ちこわし・相生編

「サムサノナツハオロオロアルキ」とは「雨ニモマケズ」の一節である。これが冷夏のことだと知るのに時間がかかったし、冷夏によって本当に米不足になるのだと知るのにもずいぶん時間がかかった。平成5年の冷害は江戸時代ならば飢饉が発生したに違いない。あ...
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目の病を治した井戸

講談を生で聞いたことがないが、張り扇で釈台を調子よく叩いて、見てきたような嘘をつくらしい。嘘であろうが、本当のように聞こえて面白ければ、聞く価値があるというものだ。赤穂義士を扱った演目も多いが、その中に『神崎の詫証文』というのがある。今日は...
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伝説の巨人力士

ブルガリア出身の大関・琴欧洲。先月の初場所では10勝5敗とまあまあだったが、12日目、横綱白鵬を寄り切ったのが光った。彼の身長は203センチメートルあるという。これは高い。現役最長身なのではないか。では歴史的にはどうなのだろう。下の写真を見...
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柳沢吉保善玉論

一生のうちに530万円の年収を15億1200万円にするには、よほどの商才を発揮するか、6億円宝くじを2、3本当てるしかない。昔は戦争成金なぞいたようだが、この平和で低成長の時代に何ができるというのか。権力と結びついて出世を遂げてみるか。大借...
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元禄の政僧は怪僧ではなく名僧

ピース又吉はお笑い芸人であって読書人である。『第2図書係補佐』を読むと、才人とはこういう人のことだとよく分かる。その又吉が、最近話題のドラマ『大奥~誕生』で演じたのが、隆光であった。場面は、道行く母娘を呼び止めた僧侶が「この娘はいずれ高い位...
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忠ならんと欲すれば孝ならず

「講釈師 冬は義士夏はお化けで 飯を食い」というそうだが、今年も忠臣蔵の12月14日となり、各地でイベントが行われた。赤穂市での「赤穂義士祭」、笠間市での笠間義士会によるパレード、鎌倉市浄明寺での「義士茶会」などである。9日には三次市で三次...