弥生以前

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あまりにも大きな池

夕暮れが早くなってきた。日が暮れると早く帰宅する気になるから、それはそれでよい。しかし時に「こりゃ時間が足りんわい」と焦りに焦るまくることがある。そんな時、「湖山長者(こやまちょうじゃ)」という人は、沈む太陽を金の扇で招き返し、田植えを強引...
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祝・岩宿遺跡発掘70年!

物事の始まりには英雄時代が必ずある。視聴率最低だが高評価の声も聞かれる『いだてん』が描いたように、我が国の陸上競技は金栗四三、三島弥彦に触れずして語ることができない。それと同様に考古学における相澤忠洋は、研究史に画期をなす発見をした英雄とい...
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古瀬戸内湖畔の象

日本史教科書に登場する象は、北のマンモス、南のナウマンゾウである。しかし、我が国の人類史以前には別の種類の象がいたという。アフリカンサファリじゃあるまいし、ゾウが普通に闊歩する我が国の地は、どのような光景だったのだろうか。明石市大久保町八木...
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もうすぐ「明石原人まつり」!

ブログ開設以来の総アクセス数が42万を突破しました。ご覧いただきましたこと、誠にありがとうございます。これからも精進してまいりますので、よろしくお願いいたします。今週末の土日に「第28回明石原人まつり」が行われる。地元バンドのコンサートや石...
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巨大クスノキの聖地

世界最長寿の木は、スウェーデンのオウシュウトウヒで樹齢9,950年だという。どんな巨樹かと興味が高まるが、写真を見ると「?」としか思えない。どうやら古いのは根の部分らしい。樹齢何千年というからには、やはりドーンとした姿を拝みたいものだ。巨樹...
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草原リゾートは周氷河地形

『軍師官兵衛』のオープニングで、草原をCGの馬が疾駆するシーンを憶えておられようか。大河ドラマにふさわしい重厚な音楽と美しい映像から、何かが起こりそうな予感がして期待が高まったものだ。平均視聴率は関西で18.2%あったという。ちなみに『西郷...
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縄文ハンドメイド石器工房

縄文時代にも産業はあった。日常生活の道具として重宝された石器は、必ずしも狩人自作ではなく、専門的な工房で製作されていた。原材料の調達、運搬、加工、そして製品の取引。現代産業の機能はすでに、縄文時代に存在していたのである。徳島県海部郡美波町田...
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鍾乳洞で見つけた「希望」

夏は鍾乳洞。猛暑の日中はさらなり、夕暮れもなほ、コウモリの多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、突然ぶつかって来るもをかし。天井から水滴など落つるもをかし。 鍾乳洞の涼しさは極上だ。そして、この世とは思えない異空間も楽しい。しばらく夢...
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縄文稲作はあったのか

先月末、大阪の「百舌鳥・古市古墳群」が、2019年の世界文化遺産登録を目指す国内候補として選ばれた。3年連続4回目の挑戦でつかんだ栄光だ。いっぽう5年連続で苦汁をなめているのが「北海道・北東北の縄文遺跡群」である。有名な環状列石や大規模集落...
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三億年前のサンゴ礁は今

夏は滝。猛暑のころはさらなり。水しぶきの多く飛びちがひたる。また、白絹を掛けたごとく静かに流れていくもをかし。深く青い山に分け入って分け入って出会う滝は格別だが、ドライブの途中に気軽に寄れる滝も話が早くてよい。本日は国道沿いにある名瀑の紹介...