安土桃山 宮本武蔵を見ていた椋 宮本武蔵の生誕地争いは傍から見ているとおもしろい。自身が書いた『五輪書』に「生国播磨の武士、新免武蔵守藤原玄信」と記しているので争う余地がなさそうに見えるが、播磨説を凌駕しているのが美作説である。吉川英治が小説で採用したことから台頭し、行政... 2010.11.25 安土桃山
安土桃山 子供をば串に刺し 古城に立つと「兵どもが夢のあと」の句が思い浮かぶ。多くの死者が出た凄惨な殺戮の場であったはずだが、芭蕉の時代にしてすでに浪漫と化している。まして今や戦国武将の追った夢を追体験しようと、多くの人々が古城を訪れている。兵庫県佐用郡佐用町上月の上... 2010.09.23 安土桃山
安土桃山 足利将軍,崩された石塔 時代を越えて慕われ続け墓に香煙が絶えることがないのは,坂本龍馬くらいなものだ。ファンのメッセージまで並ぶ観光的な墓となっていることは、彼の評価を見事に顕現したものだ。しかし,崩れて苔むした石塔であっても,充分に歴史の教訓というか人生の教えに... 2010.09.03 安土桃山
安土桃山 イコーカ山 私が中学生のころ,歴史ではじめて古墳の話を聞いた。当時松永から通学していたので,いつも赤坂駅にとまるたびに,この丘をながめて,もしや古墳ではあるまいかと思って,途中下車して丘にのぼったのである。すると付近で耕作していた人から,この山は足利将... 2010.07.19 安土桃山
安土桃山 落魄の将軍を訪れたVIP 足利義昭という人物は,教科書にも出てくる著名人でありながら,信長に追放されてからの後半生はパッとしない。浮き沈みが激しいのが人の世の常であり,戦国の余波醒め遣らぬこの時期にあっては尚更だったかもしれぬ。しかし,一旦は天下の将軍を務めた人物,... 2010.07.17 安土桃山
安土桃山 佐々成政,無念の地 熊本の武将といえば,加藤清正の人気が抜群だ。生誕450年・没後400年が近いということで,「清正くん」という,まんまの名前が付けられたゆるキャラが活躍している。それに比べてと言ったら気の毒だが,清正公の前領主である佐々成政は…。尼崎市寺町の... 2010.06.26 安土桃山
安土桃山 秀吉を守った三本足のカラス (財)日本サッカー協会公認の「サッカーお守り」がある。青地にJFAのエンブレム,その図柄はおなじみ三本足のヤタガラスである。神話に登場する伝説の鳥,大人気のスポーツ・サッカー,お守りとして授与する神社…復古的なようで現代的なような,この不思... 2010.04.13 安土桃山
安土桃山 加藤清正一番乗り 七本槍,虎退治など武勇伝の多い加藤清正。豊臣家への忠義,築城の名手,日蓮宗への篤い信仰など,功績,人柄ともにウリの多い興味深い武将である。今日は彼がまだ二十歳の頃に一番乗りの功名を得た城跡を紹介しよう。岡山市北区下足守に「冠山城跡」があり,... 2010.03.11 安土桃山
安土桃山 金鯱で飾られた幻の天守 天守閣のない城なんて…と思えるくらい,城=天守のイメージが強い。しかし,天守の存在は城郭に必須の要件ではない。本日紹介する城も天守閣の有無が長い間はっきりしていなかった。宮崎市佐土原町に「佐土原城跡」がある。写真は「天守台跡」である。中世,... 2010.02.21 安土桃山
安土桃山 自らの命に代えて 歴史上の人物が「公」という尊称で呼ばれるのは,地元の人々に慕われている証拠だ。今日は23歳の若さで亡くなりながらも,今も盛大に顕彰活動が続けられている戦国武将の話である。三木市上の丸町の雲龍寺に「別所長治公・照子夫人首塚」がある。時は天正六... 2010.02.20 安土桃山