南北朝 康暦二年の石造鳥居は何を語るか 我が国で出土した遺物のうち最古の紀年銘を有するのは、国宝「東大寺山古墳出土品」に含まれる「花形環頭飾金象嵌銘大刀」で、後漢の元号「中平」(184~189)が刻まれている。これは第12代皇帝霊帝最後の元号である。我が国で霊帝は大物渡来人、阿知... 2025.08.14 南北朝
南北朝 摩訶不思議な皇子の物語 草壁皇統という揺るぎなき嫡流がある。天武持統両天皇の愛息草壁皇子の子孫は、文武、聖武、孝謙、称徳と平城遷都から国家仏教を主導し、花咲誇る一時代を築いた。本日の主人公は文武の皇子で聖武の兄弟という血統を誇る。しかし、皇子は幼くして奇瑞を顕し、... 2023.12.17 南北朝
南北朝 湯郷を守る知られざる山城 美作三湯とは湯郷、湯原、奥津の三名湯だが、観光客が一番多いのは湯郷温泉である。もちろん関係者の努力の賜物であろうが、高速道路から近いなどアクセスが良いことも見逃せない。大阪から2時間ほどで来ることができる。本日は湯郷を守る山城の探訪記である... 2023.11.20 南北朝
南北朝 忠臣児島高徳公の英雄時代 「忠臣」と聞いて思い浮かぶ日本史上の人物は?と「WEB歴史街道」が調査したところ、次のようなランキングになったという。大石良雄(内蔵助)、楠木正成、豊臣秀吉、石田三成、弁慶、直江兼続、真田幸村(信繁)、黒田孝高(官兵衛)、乃木希典、平重盛。... 2023.09.12 南北朝
南北朝 備中の覇者三村氏の第一歩 一国を牛耳りながらも志半ばにして滅んだ備中三村氏については以前の記事「生き残れなかった戦国大名」で紹介した。武士の名字は地名に由来することが多いが、「三村」はどこにあるのだろうか。井原市美星町星田の城山に「金黒山(かなくろやま)城跡」がある... 2023.08.21 南北朝
南北朝 歯痛も鎮める美しき五輪塔 医療が未発達だった時代には、痛くなったらとりあえず神仏に祈るしかなかったのかもしれない。この「紀行歴史遊学」においても頭痛に効く神様や腹痛に効くお地蔵様を紹介したことがある。ただし、旅先で出合う確率が高いのは歯痛の神様である。もっとも有名な... 2023.07.29 南北朝
南北朝 鎌倉幕府を滅亡させた一矢 名古屋山三郎(なごやさんざぶろう)は出雲阿国の夫で、共に歌舞伎の祖とされるが、どこまでが史実か分からない。ご先祖さまは名越(なごえ)流北条氏だという。名越流の祖は『鎌倉殿の13人』で次郎と呼ばれた朝時(ともとき、西本たける演)である。本日は... 2023.03.06 南北朝
南北朝 冬枯れや後醍醐天皇夢の跡 2001年に起きた同時多発テロの映像は衝撃的だったが、それに先立つバーミヤン大仏の破壊にも大きなショックを受けた。どちらも巨大なものが瓦解する映像だったが、それは単に物理的な崩壊に止まらず、人々の精神的な支柱がなぎ倒されるように感じたものだ... 2023.03.03 南北朝
南北朝 人は峠を越え、汽車はトンネルを抜ける 明治天皇には男子5人、女子10人、計15人の子ができた。子だくさんに見えるが、成人したのは5名、うち男子は大正天皇ただ一人だった。明治時代でさえこうなのだから、それ以前の乳幼児死亡率は高かったに違いない。しかし、子の成長を願う親の気持ちは、... 2023.01.13 南北朝
南北朝 那岐山麓中世山城コース探訪 高みに登らねば見えないものがある。若い頃には自分なりの正義感に燃えて強く主張していたものだが、この年齢になるとよく分かる。あの人の立場、この人の立場。少しは視野が広がったのかな。出世したら見えるものがあるのかもしれない。おそらく岸田首相は下... 2022.12.14 南北朝