gyokuzan

戦前戦中

セーラー服とカモメたち

泣ける名曲「かもめはかもめ」は、若山牧水の絶唱「白鳥は哀しからずや…」をモチーフとしているのだろうか。海の青、空の青にも染まることなく、ゆらりゆらりとただよう姿は、どこかあきらめの境地に見える。しょせんかもめなんてさ、ひとりで空をゆくのが似...
戦後

祖国へと命を運んだ連絡船

子どものころ『岸壁の母』という歌がヒットしていたが、母が何をしに岸壁に来たのかよく分かっていなかった。外地から引き揚げてきた人が身近にいなかったこともあり、「舞鶴」という地名に特別な思い入れを抱くこともなかった。舞鶴に初めて行ったのは数年前...
奈良

空を見上げ、物部氏を思う

「塔の上なるひとひらの雲」と結ぶ秀歌がある。薬師寺の美しい三重塔を見上げれば、澄み切った青い空に一片の雲が浮かんでいるではないか。清々しい秋の空気を感じる歌だ。感動のゴールの決め手は浮かぶ雲だろうが、アシストしたのは三重塔である。そこに塔が...
南北朝

後醍醐天皇のおみこし

JR姫新線は姫路駅近くは都会らしい混み具合で本数も多いが、津山駅周辺はそれほどでもない。今は静かなこの路線を、昭和天皇を乗せたお召列車が昭和22年と42年に通過したことがある。姫新線によく似たルートの旧出雲街道を通って隠岐へと流されたのは後...
江戸前期

信長公に認められず命拾い

岡山県でいま人気のある大名は誰だろうか。備前岡山では宇喜多秀家。戦国の貴公子と呼ばれ、イベントが開かれている。備中高梁では山田方谷。主君よりも家臣が人気で、大河ドラマ化の署名が100万人に達したそうだ。作州津山では藩祖森忠政だろう。他地域に...
江戸前期

人柱を選ぶ理不尽な方法

いま我が国最大の難工事と予想されているのが、リニア中央新幹線の南アルプストンネルである。延長約25km、地表からの深さは最大約1400mという想像を超える規模だ。しかも、工事中の大量出水により大井川の水量が確保できなくなるのでは、と強い懸念...
安土桃山

すべての人に大いなる慈悲を

ブログ開設以来の一日の平均アクセス数が120を突破しました。ご覧いただいている皆様に感謝し、ここにいっそうの精進を誓います。今後ともよろしくお願いいたします。「この場所は、わたしたち人間が過ちを犯しうる存在であるということを、悲しみと恐れと...
源平

源範頼も生きていた!

生存伝説ほど面白いものはない。死んだはずの人が生きているのだから、驚くと同時におめでたいことでもある。話としては面白いが、実際には空想の産物に過ぎないようだ。西郷隆盛、大塩平八郎、明智光秀、安徳天皇、そしてスケールの大きさで有名なのが源義経...
神話

アマテラスが降り立った山

「降臨」という言葉は古事記か日本書紀に出てくる術語かと思ったら、今では会話で普通に使われている。「なんか降りてきた~」と行動を始める人もいれば、ダイエットの神が降りてくるのを待つ人もいる。最近では神様が人に降りるかのようだが、もともとは地上...
江戸前期

失われた一里塚のエノキ

映画のシーンさながらに、首里城が火災で失われた。沖縄文化の象徴ともいえる貴重な建造物だっただけに、県民のみなさんの喪失感は大きいだろう。平和となった戦後にも、金閣寺や松前城天守など、貴重な文化財が火災で失われている。今年4月にはフランスでノ...