gyokuzan

奈良

お墓のデザインが変化した件

うちのあたりでは農作業で籾摺りのことを「とうす」というのだが、これは「とううす」すなわち「唐臼」から来ているのではないか。臼の実物を使ったことがないので自信をもって説明できないが、臼にはすり臼とつき臼の二系統があり、すり臼は唐臼(とううす)...
安土桃山

元祖桃太郎伝説の鬼山

岡山はなんでもかんでも桃太郎というイメージがあるが、その発祥は昭和五年(1930)だという。難波金之助という彫金家が著書『桃太郎の史実』で、吉備津彦命の温羅退治が桃太郎話のモデルだと発表したのである。意外に歴史が浅いことに驚かされるが、さら...
江戸前期

誉れ高き名君の宗教弾圧

備前岡山藩の池田光政は仁政を布いた名君として高く評価されている。仁とは思いやりであり、寛容の精神が欠かせない。聡明な光政は十四五歳のころに、京都所司代を務めた名奉行、板倉勝重にズバリ「民を治めるには、どのようにしたらよいのでしょうか」と尋ね...
南北朝

粉ミルクが無かった頃

一日の平均アクセス数が130を突破しました。これもひとえに皆様のおかげと、心より感謝申し上げます。今後も史跡巡りに有益な情報を提供すべく、鋭意努力してまいりますのでよろしくお願いいたします。日本で初めて乳児用の液体ミルクが発売されたのは昨年...
弥生以前

山頂で暮らした弥生人

「岬めぐり」という名曲がある。岬めぐりのバスが今も走っているのか知らないが、岬までのドライブはよくあるだろう。考えてみれば、陸が終わって海が始まるだけの地点だから、地球上どこにでもある。それでも岬には行きたくなる魅力があるのだ。達成感か、到...
戦後

椿の巨樹は長寿の象徴

ツバキはうちにもあって、毎年冬には可憐な花を咲かせている。そのツバキのうち最古にして最大なのが岩手県の天然記念物「大船渡の三面椿」で、樹齢およそ1400年、根回り8mという巨樹だそうだ。本日はそこまでではないが、瀬戸内の港を静かに見下ろして...
鎌倉

四大関所と呼ばれた美しい入り江

ふぐで有名な「下関」に対して、「上関」という地名があるを知ったのは原発反対運動のニュースからだった。山口県には上関町という自治体がある。原発のほうは、現在中断している海域ボーリング調査が10月頃に再開される予定というが、いったいどうなるのだ...
江戸後期

うどん県の浦島太郎

浦島太郎は三線を弾きながら「うみの~こえが~」と浜辺で歌うイメージが強くなってしまった。桐谷健太の浦ちゃんである。いいとこ全部持って行っちゃってる感じで、日本史上最強の浦島キャラと評価してよいだろう。本来の浦島は「おいお前、ホントにだいじょ...
江戸前期

農業開発の恩人、謎の死

「義民」と呼ばれるのは、一揆の首謀者に多い。民衆の生活を守るという義のために、我が身の危険を顧みず行動した人々である。義民の顕彰碑は各地にあり、このブログでも「享保の改革に抵抗した一揆」や「けちらかされても訴える」で大規模な一揆を主導した義...
江戸後期

願いが叶ったら倍返し

大雲寺交差点はある意味、岡山の中心である。というのも、ここを起点として南には国道30号、北には国道53号と国道180号が県外まで伸びている。そして、東から来た国道250号はここを終点とする。路面電車も路線バスも大雲寺前に停まる。交通の世界で...