gyokuzan

大正

大正時代のハイカラ病院

「はいからさんが通る」は、漫画を読んだこともないし映画を見たこともない。それでも南野陽子さんの歌だけは、今も脳内で再生することができる。大正ロマンの世界観を遺憾なく表現しているようだが、どうだろう。私は夢想する。大正時代がさらに数十年続いて...
大正

日本一の南無妙法蓮華経

アラビア書道という世にも美しい芸術がある。イスラムの教えが偶像崇拝を禁じているから、文字デザインが発達したのだという。それは森のようでもあり都市のようでもあり、宇宙のようでもある。宗教においては、美しさとか感動という理屈ではない要素が果たす...
鎌倉

中世山陽道に見られる祈りの場

関東を旅していると、頂部が山形をした板状の供養塔に出くわすことがある。それが印象深く感じるのは形が珍しいからだけではない。翠緑の石は自然の中にあって際立つ存在感を放つ。このブログでも「だけども問題は今日の雨、みのがない」で紹介したことがある...
明治

心が追はれてゐるやう

季節の移ろいに私たちは詩情を喚起させられるが、初春に生きる喜びは格別だ。萌えいづる春の中で、思い切り背伸びをしたくなる。この時季に決まって思い起こすのは川端康成『古都』の冒頭である。春のやさしさとの出会い、それは一期一会、今でしか感ずること...
奈良

怪物を羊に変えて追放した男

ちょっとした渋沢栄一ブームだ。日本資本主義の父というから、私はすっかり商人の出身かと思っていたら、とんだ間違いだった。今年は大河『青天を衝け』、令和6年には一万円札に登場と、代表的日本人としての地位を固めつつある。歴史は現代を映す鏡と言われ...
弥生以前

努力を重ねた天邪鬼の悲劇

天邪鬼はひねくれ者だというが、こういう人はけっこう大切だ。前へ前へと進んでいるときに、後ろを振り返る。真正面から向き合っているときに、裏に回って見ようとする。都合の悪いことを尋ねられたら、「記録も記憶もございません」と返答する。いやこれは、...
江戸中期

ここが思案の福渡

越すに越されぬ大井川、と謡われた大井川の渡し。すぐ近くの場所を現在、東海道本線が通過している。交通の要衝は今も昔も変わらぬということだろう。ここを通らざるを得ない地形上の理由があるのだ。地方の街道とて同じこと。本日は備前岡山と作州津山を結ん...
江戸前期

ピュアな信仰を貫いた人々

民主主義は共産主義のようなユートピアのイデオロギーに過ぎないのか、それとも普遍的な価値なのか。冷戦が崩壊しフランシス・フクヤマ『歴史の終わり』が話題となった頃は、自由でリベラルな民主主義は、これ以上変化しようのない到達点かのように思われた。...
安土桃山

オールスターの日替わり神様

ブログ開設以来の総アクセス数が65万を突破いたしました。これもひとえにみなさまのおかげと感謝申し上げるとともに、史跡巡りにご相伴できますよう今後の精進を誓う次第です。「本日の日替わり」というとランチだ。唐揚げかな、ハンバーグかな、と店に入る...
江戸後期

石畳に残る名馬の足跡

アッピア街道の石畳を世界史の資料集で見たことがある。轍の跡が二筋残る美しい道だ。すべての道はローマに通ずの箴言のとおり、ローマ帝国の発展は道路の整備とともにあった。道路整備は現在も日本各地で進展しており、特に山陰道の進捗状況には目を見張るも...