gyokuzan

戦国

あら事々しの御待設けや

助けを求めに行って断られたら、どんなにつらいことだろうか。正保三年(1646)に、清の侵攻に苦しむ南明の鄭芝龍が我が国に援軍を求めた時、御三家の面々は出兵に賛成し、自ら大陸に渡ることを願ったが、重鎮の井伊直孝が無益だと強く主張し、請援拒否の...
戦前戦中

失われた塔を求めて

失われた塔に浪漫を感ずるのは私だけではなかろう。世界的に有名なのはバベルの塔だが、実在とまでは言い難いようだ。それでもマニアックなことに、ブリューゲルの名画を元に塔の高さを計算すると510mになったという。『ブリューゲルへの招待』朝日新聞出...
神話

灘の一つ火ありがたや

夜は暗いが、真の闇を体験することはなかなかない。そこでお勧めしたいのは、善通寺や朝護孫子寺に設けられている「戒壇めぐり」というアドベンチャーコースである。壁に手を当てていなければ右も左も分からない。ゆっくりと歩を進めるうちに、ほのかな明かり...
古墳

岡本のオサバに立てるヘボソ塚

エア・チェックが死語になって久しい。かつてはFMラジオの番組プログラムで流れる曲を調べ、待ちに待ってラジカセの録音ボタンを押したものである。DJの声と曲の始まる一瞬の隙を逃してはならない。そうしてできたオリジナルテープはまさにお宝であった。...
弥生以前

道路にはみ出ている大岩

5月に金曜ロードショーで2週連続で『タイタニック』が放映された。久しぶりに見たが、不朽の名作とはこのことかと改めて感じ入った。沈没の原因は氷山への衝突だったが、警告の軽視や不十分な監視など人為的なミスが事故を招いたと言えるし、一か月遅れの出...
大正

シーメンス事件に見る倫理観

内閣の一つや二つ吹っ飛んでもおかしくない重大事が相次いでも、安倍内閣は安泰だったし、菅内閣の支持率も東京の感染者と同じく下げ止まり傾向にある。安倍内閣ではモリカケサクラというオトモダチへの優遇問題、菅内閣では長男が絡む7万円会食、側近による...
江戸前期

オオヒルメは私のことよとアマテラス

ラー、ヘリオス、アマテラス。共通項は何だろうか。答えは太陽。あの圧倒的な輝き、暖かさに暑さ。神のイメージに最もふさわしいのは、どう考えても太陽そのものだろう。世界の多くの民族が太陽神を信仰している。本日は生命の根源、太陽の恵みに感謝しつつ、...
安土桃山

羽柴秀吉、幻の凱旋門

女性初の内閣広報官は7万円会食で吹っ飛んだし、9月に発足するデジタル庁も接待から生まれた産物なのか、カネと政治は切ろうにも切りようがなく表裏一体である。憤る御仁もおられようが、商人と権力者の癒着は今に始まったことではない。長い目で見ながら、...
奈良

和気清麻呂、旅に死す?

週刊新潮が7月1日号で「現代の道鏡」というセンセーショナルな表現を含む記事を掲載した。ならば現代の和気清麻呂は誰なのか。週刊誌の記者自身が正義の筆誅を加えているつもりなのだろう。ふん、まったく要らぬ世話というものだ。多額の税が絡むから口出し...
奈良

古代和気氏と源平の舞台

「忠」という道徳的価値が失われて久しく、今や肌感覚で理解できなくなっている。かつて忠臣といえば楠木正成であり新田義貞であった。しかし、考えてみれば南朝にとっての忠臣は、北朝にとっての朝敵である。どちらにせよ皇統は守られるという前提があっての...