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奈良

鷲に運ばれてきた子ども

子どもが鷲にさらわれるなんぞ、このうえもない悲劇であるが、説話ではよくあることのようだ。よく知られたところでは良弁(ろうべん)というお坊さまが鷲にさらわれた子どもであった。良弁は東大寺の初代別当という日本史上でも著名な高僧である。奈良市雑司...
奈良

若狭の水を奈良で汲む

吉田拓郎「春を待つ手紙」のように春を待っている。泣きたい気持ちで冬を越えてきたわけではないが、人生の文字が似合うような旅はしたいと思っている。暖かくなると長い眠りから覚めたように動き出したくなるものだ。春を告げる風物詩として知られる東大寺の...
奈良

世俗を捨てた天皇

天皇で諡号に「武」の付く方は力強いイメージがする。神武天皇、天武天皇、桓武天皇…。今日の主人公、聖武天皇は小学6年生でも知っている奈良時代を代表する天皇である。大仏ばかりに目が向きがちな東大寺において、聖武天皇が仏教に帰依したことを直接伝え...
戦国

相馬野馬追発祥の地

東北地方の夏祭りを見てみたい。青森ねぶた、秋田竿燈、仙台七夕と、知らないけれどもすごいパワーを感じる。「がんばろう東北」と声を掛けたいが、「あんたががんばれ」と言われそうだ。三大祭りの少し前に行われる相馬野馬追にも興味がある。理由は単純、カ...
戦後

幽霊の正体見たり枯れ尾花

マヤ暦によれば2012年に人類が滅亡する。そんな話があったが私は信じない。1999年のノストラダムスの大予言は見事に外れたではないか。1970年代のオカルトブームの渦中に小学生だった私が心配していたことは何だったのか。偉大なカール・マルクス...
平安

住めば都の幻の王城

歴史が面白くなってきたのは、昭和51年の大河ドラマ『風と雲と虹と』を見てからだ。その時、母親に初めて文庫本を買ってもらったのだが、それが大岡昇平『将門記』(中公文庫)であった。漢字が難しくてなかなか読めない。辞書を引いてふりがなを振った。し...
奈良

東大寺インターナショナル

なまじ鎖国があったために日本の国際化はペリー以来と思われているが、そうではない。古代日本こそ国際化社会、アジアは一つであった。中国、朝鮮半島から来日した外国人技術者とその子孫の指導によりイノベーションが進展した。彼等の国を日本人は「から」と...
南北朝

馬魚の棲む池

中門の向こうに大仏殿が見える。手前の池は鏡池。絵になる風景である。いや下の写真では要らないものが写り込んで絵になっていない。同じような絵を検索すると、絵葉書のように美しい写真がある。中には鏡池の水面が鏡面のようになっている完璧なものまである...
明治

日本第一の名香を聞く

正倉院の宝物のうち一番気になるのが蘭奢待(らんじゃたい)だ。昨秋の正倉院展に出陳されたそうだが見ていない。いったいどのような香りがするのだろう。展覧会に行ったところで分かるわけがない、と思ったら同じ種類の香木「沈香」を嗅ぐ体験コーナーが設け...
奈良

ドライミストを授与する神様

こう寒いと氷などどうでもよく、冷凍庫の氷を切らして久しい。代わりに外が凍っている。暖房の前から離れられず何をする気にもならないから、夏がやっぱりいいなと思っている。しかし、夏の暑い盛りにはそんなことはすっかり忘れ、冬に寒くても動けば温まるが...