gyokuzan

江戸後期

近代合理主義の先駆者

大阪府が主催する国際文化賞に「山片蟠桃賞」がある。第24回の受賞者はピーター・コーニッキー氏というケンブリッジ大学の教授である。江戸時代の書籍文化に詳しい方のようだ。日本人でさえ知らないことが多いのに、誠に立派な英国人であることよ、と敬服す...
安土桃山

宮本武蔵生誕地論争

歴史には謎があって、様々な説が飛び交うから面白いのである。宮本武蔵の生誕地については、作州説と播磨国米田村説との論争に隠れた感のある、播磨国宮本村説を実は有力ではないかと以前に紹介している。穏やかな場所で雰囲気が良い。「山また山という言葉は...
江戸中期

播磨の治水と小田原藩代官

「治水治国」水を治める者が国を治めるのである。水害から民を守り、灌漑によって大地を潤し、豊かな実りを得る。大は四大文明の母なる大河から、小はうちの近くの田んぼに水を引く用水路まで、水のコントロールが農業振興の基本原理である。今日は、村人から...
神話

シーボルトも見た謎の浮石

「浮石」という面白いモニュメントが登米市の「かがの公園」にある。なんでも1.9トンもある巨大な球形の石がクルクル回りながら流れ出る水の上に浮いているという。パスカルの原理を応用しているらしいが、よく分からない。おそらくはテコの原理みたいなも...
江戸後期

父の愛情と景勝の地

うちの近くに「汐見(しおみ)橋」というのがあった。なんでも昔は海が見えたので、そう呼んだらしい。今は干拓によって海は遥か彼方になった。海の見える風景は山の見える風景と同等ではない。海はどこまでも続いている。果てのない風景なのだ。高砂市竜山一...
飛鳥

空鉢という画期的な取引

仙人は霞を食らって暮らすだとか、久米仙人は女性の生足に目が眩んで墜落したとか、仙人にはけっこう面白い話が多い。道教を極めた達人で羽化登仙(うかとうせん)などの仙術を操ったといわれるが、本朝の長き歴史にもそれほど登場するわけではない。高砂市竜...
鎌倉

過去には天然痘、未来には…

1980年にWHOが天然痘の根絶を宣言したことは、新聞のトップ記事だったと記憶している。一つの歴史が終わったんだなと感慨深く思ったものだ。つらつら古きをたづぬるに、本朝では藤原四兄弟、遠く異朝をとぶらへばルイ15世など、天然痘で命を落とした...
室町

リサイクルで生まれたお地蔵様

リサイクルの対象は、古紙や廃プラスチックだけではない。石材だって限りある貴重な資源だ。よく使われる花崗岩は深成岩であり、火山の噴火口から流れ出た溶岩が固まってできるのではなく、地中深く長い時間をかけてできるわけだ。そこで、不要となった石材を...
江戸後期

四方先生、大山を吟ず

物事に長所、短所はつきものだが、長所なり都合の良いところを組み合わせると、けっこう優れものになる。このところ急成長しているタブレットは、ノートPCとスマホのいいとこどりスペシャルだ。江戸時代中期に盛んだった儒学の一派に折衷学派がある。古学、...
古墳

神様の飛行船

我が国の超古代史ファンの間でけっこう知られているのが、ニギハヤヒノミコトがUFOに乗って舞い降りてきたという話だ。古代宇宙人来訪説である。ンなアホなと一笑に付さずに、『先代旧事本紀』巻第五「天孫本紀」(経済雑誌社、国史大系巻7、明31)の一...