gyokuzan

江戸後期

花道がひっくり返って反り橋に

ほんの少しだけ演劇に関わったことがある。舞台に立つのは目立ちたい人か緊張しない人が向いていると思っていたが、そうではないことが分かった。普段はすごくおとなしい人が、舞台では別人のように役になりきるのだ。おそらく違う自分を楽しんでいるのだと思...
古墳

真偽を明らかにする煮えた泥

「リケジョの星」として彗星の如くマスコミに登場した美人研究者が、論文不正疑惑により博士号剥奪の危機に瀕している。センセーショナルに発表しノーベル賞候補とまでもてはやされたが、わずかな期間に状況は暗転してしまった。称賛と非難でずいぶん辛い思い...
平安

歴史を雄弁に語る地名

千葉県市川市に国府台(こうのだい)女子学院という頭がよくて上品な仏教系の学校がある。女子校の話をしようというのではなく、その校名である。校地ではないが、近くに「国府台」という地名がある。これは下総国府が置かれていたことに由来している。国府と...
弥生以前

旧石器時代の先端技術

縄文式土器、弥生式土器、高床式倉庫、竪穴式住居とすべて「式」を付けて習ったが、最近は付けて呼ばないそうだ。例えば縄文土器のように。これは、亀ヶ岡式とか馬高式という細分類との違いを明確にするためとのことだ。亀ヶ岡は青森県つがる市の、馬高遺跡は...
江戸中期

大阪名誉府民にふさわしい人

「中甚兵衛(なかじんべえ)」という人物を私は今まで知らなかったが、大阪の小学校4年生はけっこう知っている。遠足でも中甚兵衛ゆかりの地を訪れるのだという。全国区ではないが地元では有名なローカル偉人なのだろう。それでいいのだ。地元の偉人の活躍が...
奈良

東大寺大仏のモデル

知識の詰め込みだとか知識偏重だとか、知識に対する風当たりは強い。おそらくは、受験前に詰め込んだあれほどの知識は使われることなく失せてしまった、という苦い思いがあるからだろう。しかし、人類が営々と築き上げてきた知の体系を身に付けることは、それ...
奈良

女帝と僧侶の夢のページェント

オリンピックは競技そのもののみならず、開会式や閉会式のセレモニーも見どころの一つである。今回のソチ五輪では、開会式で五輪が開かずに四輪になってしまうハプニングがあった。これを閉会式では、これを逆手にとって、最後の一つをあえて開かず、期待を高...
奈良

女帝と僧侶の夢の都

サワラの西京焼という上品な料理があるが、そもそも、「西京」とは何のことだろうか。明治維新で江戸が東京に改称され、東の京が誕生した。これに対して元からの京都は西の京、つまり「西京」と呼ばれるようになった。そこで、京都の白味噌は西京味噌、それに...
平安

父は大宰府、息子は土佐へ

近くの国の高官が粛清されたとのニュースは酸鼻をきわめた内容で、この21世紀に、と耳を疑うような報道もあった。その一つが、一族が次から次へと処刑されたことである。近代法治国家において、選挙違反でもないのに一族に連座が適用されるなんぞ聞いたこと...
明治

自由は土佐の山間より

自由民権運動こそ近代日本の精華だと思う。近代とは何か。それは経済から見れば資本主義であり、対外的には帝国主義の時代だったが、市民社会の形成という観点からは民主主義の萌芽、発達の時期と捉えることができる。アメリカには独立戦争があり、フランスに...