鎌倉

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みやこ人たれふみそめて

承久の乱は日本史上最大の画期であるといって過言ではないだろう。源平合戦の頃には、後白河法皇の策略に武士は翻弄されていた。それから三十数年を経て承久の乱の戦後処理では、3人の上皇と2人の皇子の配流、天皇廃位、所領没収という過酷な処分を武士が下...
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中世山陽道に見られる祈りの場

関東を旅していると、頂部が山形をした板状の供養塔に出くわすことがある。それが印象深く感じるのは形が珍しいからだけではない。翠緑の石は自然の中にあって際立つ存在感を放つ。このブログでも「だけども問題は今日の雨、みのがない」で紹介したことがある...
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祈・日蓮聖人佐渡遠流750年!

あけましておめでとうございます。令和三年がみなさまにとって良い年となるようお祈りするとともに、コロナ禍の一日も早い収束を願っております。気持ちを強く持って生き抜きましょう。よろしくお願いいたします。文永八年(1271)月十一月一日、日蓮聖人...
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鎌倉殿を支えた美作守護職

「鎌倉殿の13人」とか「十三人の刺客」、「13日の金曜日」、「ゴルゴ13」、「13歳のハローワーク」、そして大阪の十三に伊丹十三。13はかくも身近な数字である。再来年の大河の13人のうち、梶原景時を中村獅童さんが、和田義盛を横田栄司さんが演...
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旅の途上で亡くなった寵妃

再来年の大河「鎌倉殿の13人」が楽しみでしょうがない。テンポのよい展開で画面から離れられなくなる三谷作品だ。主役の北条義時を小栗旬さんが演じる。昔々に「草燃える」を見ていたので、頼朝死後のドロドロした権力争いには多少の知識がある。この時の義...
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鬼がいないのは藤の花のおかげ!?

藤色という絶妙に美しい色がある。明るい青紫なのだが、言葉で説明するよりも、フジの花を思い出していただくと十分だろう。清楚で気品のある色をした花の房が藤棚から下がるのを見るだけで、四季ある星に生まれ合わせたことを感謝せずにはいられない。喜んで...
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四大関所と呼ばれた美しい入り江

ふぐで有名な「下関」に対して、「上関」という地名があるを知ったのは原発反対運動のニュースからだった。山口県には上関町という自治体がある。原発のほうは、現在中断している海域ボーリング調査が10月頃に再開される予定というが、いったいどうなるのだ...
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安芸に眠る頼朝の愛妾

イメージのあまりよろしくない小早川秀秋は、関ヶ原の戦功により備前岡山城主となるが、これは岡山の人々にとっては「400年ぶりにお帰りなさい!」という歓迎すべき出来事であった。というのも、小早川氏の先祖にあたる鎌倉御家人土肥実平(どいさねひら)...
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鎌倉のイエズス会、西大寺教団

blog開設以来の総アクセス数が50万を突破しました。ご覧いただきまして誠にありがとうございます。今後とも史跡巡りのおともに役立ちますよう努力を重ねてまいります。どうかよろしくお願いいたします。石造物の黄金期は鎌倉時代だと聞いた。この時代に...
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誰か故郷を想わざる

宇宙のように長大な小説『大菩薩峠』の「安房の国の巻」において、作者の中里介山は、ある僧侶を形容して、次のような表現をしている。ことにその頭が法然頭(ほうねんあたま)―といって、前丘(ぜんきゅう)は低く、後丘は高く、その間に一凹(いちおう)の...