神話

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日本軍の誕生

天皇の率いる軍を皇軍という。皇軍がいつどこで組織されたかなんぞ,初期天皇の実在さえ定かでないのに明らかになるはずがない。しかし建国記念日のように,この日だと特定できると心地よい。今日は,日本軍誕生の地を訪れよう。宮崎市下北方町に「皇宮屋(こ...
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泉湧く和泉国

地名の由来としてこれほど分かりやすいものはない。泉が湧くので「いずみ」。「いずみ」を二字の嘉名で表すよう律令政府から命じられたことにより,「泉」に「和」の雅字を付け加えて「和泉」となった。和泉市府中町6丁目に「泉井上(いずみいのうえ)神社」...
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鳥居の先に神社がない?

平安時代の延喜式神明帳に記載された神社は,古くから祀られ地域の人々の崇敬を集めており,後世になって「式内社」として社格を誇るようになった。姫路市香寺町須加院に「田川神社」がある。「式内」「郷社」と社格も示されている。一の鳥居と社殿との間には...
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神います風土記の里

神とは何か。哲学的で根元的な問いである。しかし,難しく考えることはない。風土記の舞台を訪ねてみよう。そこは人々が神と崇めた場所がある。現代の私たちも神を感じることができるのではないだろうか。姫路市香寺町香呂字雨ヶ代に「香呂の西向き地蔵」があ...
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エイの舞う絵馬

蛇の穴と聞いたら,何か恐ろしい所に思える。洞窟のような場所を想像してみる。さて,実際にはどうだろう。姫路市香寺町香呂に「蛇穴(じゃけつ)神社」がある。いらない想像をして失礼だった。花咲く美しい神社だ。神社の由緒には次のような物語がある。この...
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牛が転んで「うしまろび」

平成21年は丑年である。テレビや新聞で牛を話題にしているようだから,このブログも追随したい。多くの場合は,牛を可愛らしく取り上げるのだが,本日紹介するのは牛鬼である。瀬戸内市牛窓町牛窓亀山に「牛窓神社(八幡宮)」が鎮座する。主祭神を神功皇后...
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がっくりしないロマンの小橋

訪れる前の期待を見事に裏切る観光地を「がっくり名所」という。高知市の「はりまや橋」がよく挙げられる。坊さんかんざしの情趣豊かなイメージが知られているが,実際には橋の周辺は都会の喧騒に包まれている。福山市鞆町後地に「ささやき橋」がある。橋のひ...
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火の玉が飛び出した巨岩

現代の我々でも巨大な岩の前に立つと圧倒的な存在に感心してしまうが,古代の人々にとって,それは神そのもののイメージであった。玉野市玉に鎮座する「玉比咩(たまひめ)神社」の境内に巨岩がある。玉,玉と続くのは,すべてこの巨岩「玉石」に由来する。古...
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若き卑弥呼は讃岐で過ごした?

モモソヒメ(倭迹迹日百襲姫命)は記紀のヒロインである。史実の上では卑弥呼に比定されている。モモソヒメの墓とされている箸墓古墳は,考古学上,卑弥呼の墓である可能性が高いからだ。この記紀の姫宮は香川県で特に人気が高い。桃太郎の姉だとか,かぐや姫...
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地に落ちた天の星

隕石落下の事実や伝説は全国各地で確認されている。『播磨国風土記』揖保郡条には次のような一節がある。【昔,天に二つの星あり。地に落ちて,化して石となる。】たつの市新宮町の西山公園に「からす岩」と「重ね岩」という形のよい岩がある。先の降星伝説は...