江戸後期

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職業作家の誕生

『南総里見八犬伝』を一度読んでみたい。以前に館山市立博物館を訪れた時、八犬伝の錦絵を見てそう思った。美しい錦絵もストーリーを知らなければ心が動かない。決定的な場面に「キタ―(゚∀゚)―!」と言えるだけの素地があれば、どれほど楽しいことか。江...
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海峡に名を残した人

てふてふが一匹韃靼海峡を渡つて行つた安西冬衛の「春」という一行詩である。はかない蝶が荒々しい韃靼海峡を渡る。大小、強弱の見事な対比、見たこともない風景なのに見た記憶となるように映像化できる。そもそも韃靼海峡という名称自体で想像が掻き立てられ...
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地図づくりの神様

子ども向けの偉人伝によく登場したこの人物。50歳を過ぎてから勉学に励みGPSにも負けず劣らずの精緻な地図を作成した。努力の人である。精神一統何事か成らざらん、の人である。江東区富岡一丁目の富岡八幡宮に「伊能忠敬翁銅像」がある。伊能忠敬の史跡...
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異人上陸事件

大震災以来、天皇陛下におかれては被災地を相次ぎ訪問されている。ありがたいことだと思う。国民の精神的支柱だと改めて思う。茨城県のホームページの県政ホットニュース(公開日2011年4月26日)を引用しよう。天皇皇后両陛下 北茨城市をご訪問 天皇...
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刑を軽くする義賊

史跡を巡っていると「謡蹟」に出会うことがよくある。謡曲の舞台となった場所に遺された史蹟を楽しむには、当然ながら謡曲の知識が必要だ。しかし、あいにく能は見たこともないしストーリーも知らない。ブログの記事にしようとして初めて調べて面白さに気付く...
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帝国陸軍発祥の地

各地のイベントで鉄砲隊が登場し轟音を響かせて会場を盛り上げている。今でこそ出しものの一つだが、かつては軍事技術の最先端だった。板橋区民まつりで毎年活躍しているのが西洋流火術鉄砲隊である。我国陸軍創設者の一人、高島秋帆先生の事績を今に伝える鉄...
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飽食に警鐘を鳴らす

日本に飢饉があった、餓死者が続出したなんぞ信じられない時代になっている。多くの人が食べ過ぎて命を縮めているくらいだ。しかし、江戸時代には飢饉があった。特に享保、天明、天保は三大飢饉と呼ばれている。今日は天保の大飢饉の史跡である。板橋区赤塚5...
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世界第2位の名園

「偕楽園公園は世界第2位の広さです。」手元にある2004年の第108回水戸の梅まつりのパンフレットの表紙には、このように誇らしげに書いてある。第1位はニューヨークのセントラルパークだそうだ。実にスケールが大きい。水戸市常磐町一丁目の偕楽園に...
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武士の家計簿の史跡

映画『武士の家計簿』で堺雅人が好演するのは猪山直之、その父が中村雅俊演じる猪山信之、猪山家7代目である。映画で信之が何度も自慢げに話すのがこの門だ。文京区本郷七丁目に「赤門」がある。「赤門をくぐる」の比喩のように東大の象徴として有名だ。私は...
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中学生がバレーをした本丸御殿

名古屋城では現在本丸御殿の復元が行われている。全体の完成は平成30年という大計画である。さすがに尾張名古屋は城で持つである。城郭は天守閣のイメージが強いが、天守閣がなくとも藩政は機能する。藩政が実質的に行われていたのは御殿である。川越市郭町...