江戸後期 地元に愛された伝説の横綱 モンゴル帝国は日本に攻め込んだが神風か何かに撃退された。しかし今やモンゴル勢は我が国の相撲界を支配している。この前の五月場所では関脇の照ノ富士が優勝し、大関昇進を決めた。「照ノ富士」の四股名は38代横綱照国と63代横綱旭富士にちなむものとい... 2015.06.07 江戸後期
江戸後期 賀茂真淵と水野忠邦の関係 『花燃ゆ』はいよいよ吉田松陰のパワーが全開へと向かい、早くもクライマックスを迎える勢いだ。今日は国学の話をしたいのだが、松陰の革命思想にはどれほど国学が影響しているのだろう。平田篤胤の過激さは吉田松陰に相通じるものがある。篤胤の師匠が本居宣... 2015.02.21 江戸後期
江戸後期 『十三人の刺客』の実像 『十三人の刺客』という映画がある。平成22年にリメイクされた殺陣シーンの凄まじい作品である。SMAPの稲垣吾郎が演じたのが暴虐残忍な殿様、明石藩主松平斉韶であった。だが、この殿様、12代将軍家慶の異母弟ということで諌める者がいない。そこで、... 2014.10.03 江戸後期
江戸後期 教育県大分の偉大な先人 教育は人類が営々と築き上げてきた叡智を次世代へと継承していくことである。若い世代、とりわけ学齢期の教育は人間形成に大きな影響を与え、地域の文化水準をも規定していく。日田市淡窓二丁目に国史跡の「咸宜園(かんぎえん)跡」がある。ところで、岡山県... 2014.06.18 江戸後期
江戸後期 奥方さまが愛でた滝の音色 夏は滝だ。滝からはマイナスイオンが発生している。だから、爽快な気分になれるのだ。それが、疑似科学であろうと構わない。うだるような暑さの中で出会うミストで息を吹き返すことができるのだ。心地よさに理屈は要らない。うきは市浮羽町妹川(うきはまちい... 2014.06.14 江戸後期
江戸後期 神様がつくった塩田都市 香川県の特産物は「讃岐三白(さぬきさんぱく)」だという。讃岐で白いものと言えばー、そっか、うどんだ! ふつう、そう答えるだろう。ところが、正解は「砂糖」「綿」「塩」である。このうち「砂糖」は和三盆糖という口溶けのよい上品な砂糖として有名だ。... 2014.05.23 江戸後期
江戸後期 花道がひっくり返って反り橋に ほんの少しだけ演劇に関わったことがある。舞台に立つのは目立ちたい人か緊張しない人が向いていると思っていたが、そうではないことが分かった。普段はすごくおとなしい人が、舞台では別人のように役になりきるのだ。おそらく違う自分を楽しんでいるのだと思... 2014.03.17 江戸後期
江戸後期 坊さんかんざし買うを見た 日本三大がっかり名所という有名な観光地がある。むかし、バスガイドさんから、札幌の時計台、高知のはりまや橋、沖縄の守礼門だと聞いた。守礼門は首里城が復元されてからはがっかり度が下がってしまったようだ。私は時計台にも守礼門にも行ったことはない。... 2014.02.10 江戸後期
江戸後期 天の川に架かる美しい石の橋 「石橋を叩いて渡る」のと「危ない橋を渡る」のとでは、まったく意味が違う。実際には危ない橋を渡っていることの多い日常生活ではあろうが、時には石橋を叩いて渡るくらいの慎重さが必要だ。石橋はそれほどまでに強固なものだ。人の力では壊れない。だが自然... 2013.11.04 江戸後期
江戸後期 研辰(とぎたつ)の討たれ 2008年まで「朝日舞台芸術賞」(朝日新聞社)という舞台作品の成果を顕彰するアウォードがあった。2001年の第1回グランプリに輝いたのは「野田版 研辰(とぎたつ)の討たれ」であった。先年亡くなった中村勘三郎(受賞当時は勘九郎)主演の、平成歌... 2013.07.20 江戸後期