江戸後期

江戸後期

こけたお地蔵さまが伝えたいこと

吉本の舞台では定番のギャグが登場すると全員がこける。ギャグそのものは意味不明でも、みんながこけると面白く感じてしまう。何度も見ているうちにクセになり、来るぞ来るぞと心待ちするようになる。本日は、こけたお地蔵様のお話である。こけるといっても、...
江戸後期

みっかちとせのわかれかな

コウノトリは赤ちゃんを運んでくる幸せの鳥として知られているが、見たことがあるかと言われたら、ない。タンチョウヅルなら後楽園で見た。コウノトリはタンチョウとは似て非なる鳥だという。豊岡市にはコーちゃんというキャラクターがいて、コウノトリで町お...
江戸後期

かつて人力の所為にあらず

「ゆるぎ岩」など絶妙なバランスの不思議な岩が世界各地にある。どのようにしてできたのか時間を縮めて見てみたいものだ。本日紹介の岩は温泉街入口のモニュメントのように佇んでいるが、よく見ると絶妙に重なっている岩である。美作市湯郷に「重ね岩」がある...
江戸後期

一道飛瀧劈地開

「闘竜灘」は神結酒造が醸す銘酒である。加東市下滝野にあって、酒蔵巡りのバスツアーで立ち寄ったことがある。コロナ前の幸せな時代であった。その時は「播州平野」というラベルの美しい普通酒を買った。別の機会にスーパーで買ったのは「木馬カップ」。プリ...
江戸後期

我宗家之滅距今百有五十年

ビスケットで有名なギンビスに「動物四十七士」という商品があるそうだ。「たべっ子どうぶつ」のルーツに位置付けられる商品とのこと。「動物四十七士」には47種類の動物がいるが、「たべっ子どうぶつ」には46種類しかいない。いないのは耳の欠けやすいコ...
江戸後期

鳥取を襲った天保の大飢饉

○此頃乞食等府下を横行すること雲霞の如くに相なり家々の傘足駄の類を盗掠すること甚しく寸暇も油断ならず諸家粥或は白水のとゞなどを煮て恵む者あり又家によりては戸口に閂の如く竹を横へて一切之を防ぐもあり○梶川辺に行倒貧人あり母死して二人の小児其傍...
江戸後期

柳田先生も魅せられたお通

少し前の大河『真田丸』で真田信幸(大泉洋)の心の相談相手として京の才女小野お通(八木亜希子)が登場した。ずいぶん前の大河『武蔵 MUSASHI』で宮本武蔵(市川新之助)の恋人としてお通(米倉涼子)が登場した。前者のお通は実在の人物で、後者の...
江戸後期

水は野土路に限る

峠の頂で道に寝転がり空を見上げたことがある。空に吸はれし十五の心なら絵にも歌にでもなりそうだが、そんなに若くはなかった。車がめったに来ないからこそできた、ちょっとした思い出づくりである。自分はどこから来て、どこへ行くのか。先のことなど考える...
江戸後期

姫君が泊まった宿場町の面影

古い家にガタが来たり、モダンな生活に合わなくなって建て替えられるのは、ごく自然なことである。大切に使っていれば、やがて文化財に指定されるかもしれないが、生活者にとってベストな居住空間かどうかは分からない。一軒ならまだしも町並み全体を昔のまま...
江戸後期

出雲街道をゆく(首切峠→四十曲峠)

首の皮一枚でつながっているとは自分のことかと疑心暗鬼になる。実のところ、動脈も神経も切れているから命まではつながっていない。それでもつながる薄皮に希望を託して毎日頑張っているのだが、おいと呼び止められ、お前はすでに死んでいると引導を渡された...