江戸前期 校門で襟を正して学び舎へ デキる感じの若者との会話で、話題が卒論のことになった。「テーマ、何?」「石田梅岩(いしだばいがん)です。」「ん!なんか習った気がする…あの、心学の…」「はい、石門心学(せきもんしんがく)とも言います。」「ほー、ほー、すげー、すげー!」感嘆は... 2017.04.29 江戸前期
江戸前期 「ひるね姫」地元の城跡 「熱狂!アニメ経済圏」を特集した『週刊東洋経済』4月1日号が面白かった。今や2兆円という空前の市場規模となったアニメは、単にテレビや映画を視聴するだけの消費にとどまらない。DVD-BOXやキャラグッズの販売、販促キャンペーンとのタイアップか... 2017.04.09 江戸前期
江戸前期 都心に名を残すオランダ人 初めて東京駅に降り立った時のこと。駅を出たが、あの有名な煉瓦造りの建物が見つからない。おかしいと思ったら八重洲口だった。次に驚いたのは、八重洲ブックセンターに行った時である。こんなデカい本屋見たことないゾと思ったその時から、「八重洲」は本屋... 2017.03.26 江戸前期
江戸前期 小早川秀秋の再評価 裏切り者として名高いのは、西洋なら「ブルータス、お前もか」であり、我が国なら関ケ原の小早川秀秋であろう。西軍の秀秋は戦いが始まっても、なかなか動こうとしなかった。これにしびれを切らした家康に促されて寝返り、西軍敗北の原因をつくったのである。... 2017.03.19 江戸前期
江戸前期 八百屋お七の恋人 私が子どもの頃、一つ下の学年だけはクラス数が一つ少なかった。親が「ヒノエウマだからね」と言うから、そんなものかと思っていたが、今考えると、そこまで信じてたの?という思いがする。放火して火あぶりになった悲劇のヒロイン八百屋お七がヒノエウマ生ま... 2017.03.17 江戸前期
江戸前期 孝行息子は大名に勝る 就職面接で「尊敬する人物は?」と訊かれると、かつては坂本龍馬だとか織田信長、聖徳太子と歴史上の偉人を挙げることが多かったが、最近は「親です」と答える若者が多いそうだ。たしかに、信長が新時代を切り開いたことは偉い。聖徳太子が一度に十人の話を聞... 2017.03.07 江戸前期
江戸前期 暴君か名君か、先駆者か 吉良上野介は悪役の代表格だが、地元吉良(西尾市)では名君として親しまれている。逆に赤穂義士は、吉良の人々にとって「義士」であるわけがなく、『忠臣蔵』を見る人はほとんどいないとか。ところ変われば人の評価も変わる。島原の乱の要因となる苛烈なキリ... 2017.03.02 江戸前期
江戸前期 日本最古の民家 建物には法定耐用年数というのがあり、住宅では木造で22年、RC造やSRC造で47年である。じゃ1300年以上の法隆寺はどうなるの? 建材としては、鉄のほうが余程強いように見えるが、木の強度はかなりのものだそうだ。今日は日本最古の住宅のお話で... 2017.02.28 江戸前期
江戸前期 どこにどうしてござろうぞ 「不倫」は民法上、立派な離婚事由に該当するし、事実まっしぐらに離婚へと突き進むケースも多い。しかし「不倫」という法律用語はなく、民法では「不貞」と表現する。ただし不倫と不貞では、その意味する所は少々異なるが、ここでは詳述しない。江戸時代の「... 2017.02.21 江戸前期
江戸前期 埋められた外堀 大坂冬の陣の結果、大坂城は外堀だけでなく内堀まで埋められ、丸裸にされた。これに対して、主戦派でコワい目つきの大野治房が、牢人たちを使って堀を再び掘り返し始める。大河『真田丸』も、いよいよクライマックスだ。演じているのは、キックボクシングで活... 2016.12.11 江戸前期