江戸前期

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下が太いのは縁起がいい

日頃は神社に参拝しなくとも、初詣に行かずにはいられない。年の始めのためしとて、終わりなき世のめでたさを私も祝ってきた。今年は皇室の代替わりが予定されていることから、我が国の弥栄を特に祈念した。本日紹介の武雄神社は、360歳を誇る日本一長寿の...
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小さい大名庭園の美しさ

不老不死の秘薬を持つ仙人が住むという島が中国にあるという。その名は蓬莱島(ほうらいじま)。誰も行ったことがないこの伝説の島を、ミニチュアサイズで再現したのが大名庭園である。大名が贅を尽した庭園は、今や貴重な文化財であり、人々の心を癒す観光資...
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水車よ今年もありがとう

まだまだ小さかった頃、近所に「足踏み水車」があり、おじさんが上に立って回していたことを憶えている。玉乗りでバランスを崩すのと同じように落ちてしまわないか気が気でなかったし、ハムスターの回し車ようにクルクル回って止まらなくなるのではと心配した...
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お肌の健康は心の健康

皮膚科には、私もしばしばお世話になるのだが、いつ行っても患者さんは多い。それだけお肌のトラブルは一般的なのだ。かゆくなったり、変なものができたり、人に見られる場所だと本当に困る。今はステロイド剤とか尿素配合とか、症状に応じた治療法が確立され...
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中国の水土は万邦に卓爾す

討入り前に大石内蔵助が打ち鳴らしたのは「山鹿流陣太鼓」だが、山鹿素行(やまがそこう)が太鼓の達人というわけではない。素行は儒学者であり兵学者であった。当時主流の朱子学を、「孔子に帰れ」との立場から批判して幕府の怒りを買い、播州赤穂に流されて...
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美しく凛々しい小松姫

2020年の大河ドラマは明智光秀が主人公だという。ついに、この時が来たか、という深い感慨を覚える。日本最大のダークヒーローである。ゆかりの地もたくさんある。「光秀まつり」を行っている恵那市明智町は大喜びしているだろう。大河ドラマは史跡を再発...
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関八州を富ませた男

1日の平均アクセス数が90を突破しました。これもひとえに皆様のご愛読のおかげと感謝しております。今後とも何卒よろしくお願いいたします。今年3月、埼玉県北足立郡の伊奈町が「忠次公〜ふるさと伊奈と青い空〜」というPRソングを作成した。聴けば「青...
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お茶屋グラウンドの由来

天城といえば、名曲「天城越え」か名作『伊豆の踊子』の冒頭「道がつづら折りになって、いよいよ天城峠が近づいたと思うころ」を思い起こす。この場合は「アマギ」と読む。いっぽう、岡山県倉敷市にある天城は「アマキ」と読む。アマは海のことで、海に臨んだ...
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祝・児島半島陸つづき400年!

今年は明治維新150年、大山開山1300年、西国三十三所草創1300年、春日大社創建1250年、面白いものでは藤原道長望月の歌1000年、という記念の年だ。世界に目を向ければ、大唐建国1400年、高麗建国1100年、大明建国650年、三十年...
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日本三大上水道の一つ

蛇口をひねると当たり前のように水が出てくる生活に慣れていると、水のありがたさをすっかり忘れてしまう。この冬は例年にない厳しい寒さで、水道管が凍結して大変だったようだ。歴史上、上水道の普及には大きな契機が二つあった。一つは近世初期の城下町の建...