江戸前期 桃山時代の面影を追って 今月7日に放映された『真田丸』で秀吉が死んだ。老いさらばえて「秀頼のことを頼む」とばかり繰り返し、転がった呼び出し用の鈴に手を伸ばしつつ、最期を迎えた。三谷幸喜の脚本と小日向文世の迫真の演技で、実際もそうだったのだろうと思わせるドラマになっ... 2016.08.25 江戸前期
江戸前期 細幅織物業のルーツ 大河「真田丸」では、小気味よくしゃべる小日向(こひなた)秀吉が我が道を進むようになった。秀頼の出生により、秀次の運命をはじめ何もかもが狂って、秀吉政権は末期症状を呈することになる。「真田丸」の舞台は関東から中部、近畿であって、西日本の大半は... 2016.07.08 江戸前期
江戸前期 名奉行にかけられた疑惑 今年明るみに出た「パナマ文書」の衝撃は、世界の首脳を震え上がらせた。アイスランドでは首相が辞任に追い込まれたほどである。タックス・ヘイブンとかいう天国に、お金を貯め込んでいたらしい。金持ちなんだったら、ちゃんと税金払えよ、というのが庶民感覚... 2016.06.29 江戸前期
江戸前期 天竺へ渡った貿易商人 インドへ自分探しの旅に出掛けるというが、本当に自分が見つかるのだろうか。見つかったとして、それは、どんな自分なのだろうか。そこまでして見つけねばならない自分とは何なのだろう。そんなふうに考えを巡らせることで、自分探しは始まる。インドには自分... 2016.05.15 江戸前期
江戸前期 天の橋立、千人斬り 本ブログにも、たまには名作というのがあって、「最初の日本最後の仇討」はその一つである。日本人は仇討ちが大好きだ。基本的に勧善懲悪が好きなのだろう。悪い奴がやっつけられるとスカッとする。『痛快TVスカッとジャパン』を見る気持ちに通じる。宮津市... 2016.02.08 江戸前期
江戸前期 和泉式部が詠んだ幻の歌 藤原道長は人をからかうのが好きで、和泉式部のことを「浮かれ女」と呼んだ。『和泉式部集(第二)』に、次のような歌が掲載されている。詞書から読んでみよう。ある人のあふぎをとりてもたまへりけるを御らんじて、大とのたがぞと問はせ給ひければ、それがと... 2016.02.08 江戸前期
江戸前期 朱印船で雄飛したグローバル人材 あけましておめでとうございます。今回は静岡とタイのアユタヤを結んでお送りいたします。新春スペシャルの国際リポートです。「微笑みの国」とは、タイ王国の形容である。明るく優しいイメージで日本人からの好感度がとても高く、海外旅行先としては東南アジ... 2016.01.01 江戸前期
江戸前期 徳川の母は信仰の人 秀吉にも家康にも側室がたくさんいた。英雄と出会うことにって運命が翻弄された女性が多く、シンデレラストーリーもあれば涙を誘う悲劇もある。今日紹介するのは家康の側室で、御三家のうち水戸家と紀伊家の血脈の源となった女性である。どのような人生を歩ん... 2015.12.07 江戸前期
江戸前期 誰か是を悲しまざるべけんや スター・ウォーズならカイロ・レン、忠臣蔵なら吉良上野介。ヒールとか悪役とか悪玉とか、娯楽には欠かせないキャラクターだ。俳優のやるお芝居なら役柄に合うように演技して、観客の憤りを買えばしめたものだ。しかし、歴史上の人物の場合、あえて悪役になろ... 2015.12.05 江戸前期
江戸前期 徳川家康公、御討死! 仲代達矢さんに文化勲章が授与された。歌舞伎以外の俳優では5人目という。代表作の一つに黒澤明監督の『影武者』がある。勝新太郎が主役のはずだったが、監督とケンカして仲代が代役となった。仲代は迫真の演技を見せたが、勝の影武者も凄そうな気がする。映... 2015.11.05 江戸前期